福島県郡山市
メガネの出張販売オンデーズ号御中
                            2014.11.7 岡本隆博


貴殿がインターネットに掲出しておられるサイト

《メガネの出張販売オンデーズ号》
《メガネ店と眼科、視力検査はどっちがいいの?
2014年8月29日お役立ちメガネ情報ラボ》
http://メガネ出張販売.jp/column/kensa-20140829/
(2014.11.7現在)

の内容について疑問を感じる点がありますので、
ここにおたずねします。
なお、この公開質問のなかの《 》内の文は、
当該サイトから原文のまま引用したものです。

このページにおいて、
《メガネ店と眼科での視力検査の違い》
として、下記のように書いてあります。

《眼科での視力検査眼科では視力検査といえば、
「自覚的屈折検査」を行います。
まずは機械によって一般的な数値で視力を
測定しますが、それに合わせたレンズを試しながら
眼科医との対話の中で細かい調整を行います。
手間も時間もかかりますが、機械だけでは
分からない実際の見え方に沿って矯正ができます。》

……中略……

《メガネ店での視力検査
多くのメガネ店では時間がかからず瞬時にできる、
「他覚的屈折検査」を行います。
オートレフケラトメータなどの機械を使って、
本人の視力や角膜のゆがみなどを検査
することができます。
一般的なメガネ店でも、眼科で行うような
精度の高い機械で測定できるところが
多くなっています。
これらの数値をもとに、テストレンズを
使用しながら実際に作るメガネの度数を決めていきます。》

このうちの、眼科での方法としては、
「眼科では、メガネ店のうちの低レベルな店とは違って
雑ながら必ず自覚的屈折検査を行なって、
最高視力がどこまで出るかをチェックする」というのが
抜けていると思いますが、いかがでしょうか。(質問1)

 * ただし、眼科の眼鏡処方がメガネ店のそれよりも
   レベルが高いと私は言いたいわけではありません。
   くわしくは、この稿の最後の参考資料の(1)を
   ごらんください。

そして、眼科では
《眼科医との対話の中で細かい調整を行います。》
としてありますが、眼科で眼科医が自ら眼鏡処方をすることは、
少なくて、医師は、できた処方箋にハンコをつくだけで、
実際に眼鏡処方をするのは、
・看護師 ・非医師の眼科スタッフ(視能訓練士、眼科コメディカルなど)
・眼科に手伝いに来ているメガネ屋
などが多いのではないでしょうか。(質問2)
(もっとも、眼科医以外に眼鏡処方ができる人間がいない
小規模な眼科では、医師自身が処方をするでしょうが)

そして、ここに挙げてある《メガネ店での視力検査の方法》は
【オートレフ値 → その値を元に処方度数を探っていく】A
方法なのだと私は解釈しますが、
これはおそらく貴店での方法なのでしょう。

しかし、それだと
・単眼による自覚的屈折検査
 (完全矯正の視力と度数を求める)
・両眼開放屈折検査
 (両眼で融像視をしたまま各眼別の
  完全矯正度数を求めたり、両眼調節バランステストや
  両眼調節緩解デストをしたりする)
・両眼視機能検査
 (斜位検査など、両眼での視機能をチェックする)
こういう重要な検査をしないで、有体に言えば
かなりの手抜きで、眼鏡処方度数を求めていることになります。
ただ、上記の【 】Aで示した私の解釈が、
もしかしたら違っているかもしれません。
そこで、貴店におたずねします。
貴店では、オートレフから処方値決定までの
プロセスにおいて、どんな検査をなさるのか、
具体的におたずねいたします。(質問3) 」

参考 → (1) 眼科と眼鏡店の視力検査の違い
http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/sp/okamoto/tigai.html

(2)岡本隆博『眼鏡処方の実際手法』(日本眼鏡教育研究所)
http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/books.html
*今回問題にしたサイトは、漢字入りの
ドメインですので、直接リンクで見るのは無理です。
ドメインをアドレスバーに貼り付けて検索を
かけていただいたら見ることができます。

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