兵庫県川西市・のりはる診療所御中
藤原憲治先生
2014.8.18            
ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会 
    岡本隆博 


貴殿がネットに公開しておられるブログを
拝読いたしまして、臨床医として非常に真摯に
日常の診療に取り組まれているかただなあと、
感じました。
それで少しお尋ねしてみたいことがあるのです。

ブログの一部に下記の記事があります。

http://www.noriharu-eye.com/blog/blog/1630.html
(2014.8.18現在)

そこに
(引用はじめ)
以外(←まま)と眼鏡処方は難しいのです。
(引用おわり)

としてあります。

しかし、私たち眼鏡技術者にとっては、
眼鏡処方が難しいのは、「意外」ではなく
「当然」なのです。
ですから、最近私はまた、下記の著書を発刊したのです。

『眼鏡処方の実際手法』
http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/books.html

この本の目次を、ネット上にて
ざっとご覧いただきまして、その
ご感想を、よろしければお聞かせ
いただけませんでしょうか。(質問1)


(引用はじめ)
皆さん自己責任を自覚した上で、眼科での
処方箋発行をもとにするか、眼鏡店で直接眼鏡作成を
なさるかを決定して下さい。
(引用おわり)


と貴殿は書いておられます。
メガネを使いたい人が眼科での眼鏡処方を求めるか、
眼鏡店での検査処方を求めるかは、その人に自己責任で、
とおっしゃることに私は賛成なのですが、
その前提として、
では、その処方で作ったメガネで見え方に不満があり、
再度検査してもらったところ、何らかの理由で、
別の度数にすればその不満は解消しそうである、
ということになった場合に、
眼鏡店処方であれば、たいていの場合は
再検査はもちろん無料ですし、
レンズの入れなおしも無料でしょう。

では眼科の場合にはどうでしょう。
まず、再度の検査や処方そのものが有料ですね。(質問2)

そして、入れなおすレンズの費用はどうなるのかと言えば、
そのメガネを処方箋どおりに作ったメガネ店が
眼科の指定店であれば、無料で入れなおしてくれるでしょうし、
指定店でなくとも好意で無料で入れ直しをしてくれることも
あるでしょう。

しかし「こちらは処方箋の通り作ったのであり、
度数には責任は無い」として、無料でのレンズ入れなおしに
同意しない場合もあるでしょう。

そういうこともメガネユーザーに予備知識として
告げておくことなしに、ユーザーに「自己責任」で、
眼科か眼鏡店かを選択すべしと言うのは、少し情報提供が
足りないかなと私は思うのですが、いかがでしょうか。(質問3)

また、眼科によっては、再検査して違う度数での作りなおしと
なった場合に、眼科がレンズの弁償をするのは困る、
ということで、その負担をメガネ店に振り向けるために
「この処方箋でメガネを作る場合には、
レンズ入れ替え保証のある店で作りなさい」と
患者さんに言う眼科があるそうですが、
そういう眼科については、先生はどう思われますでしょうか。
そのレンズ入れ替えについて、メガネ店には落ち度も何も
ないわけですが……。(質問4)

お暇なおりに、このサイトをお読みいただいて、
(お忙しければ、トップページの「私たちの主張」
だけでもかまいません)
それへのご意見やご感想をお聞かせいただけないでしょうか。(質問5)


なお、
「メガネ屋には医師がいないのだから
目の病気のことはわからない。
それを診てもらいたければ眼科へ行くべし」
というのは、国民の常識であると私は思っていますが、
もしもそう思っていない人がメガネ店に来て、
自分の眼に眼疾患があるかどうかをメガネ店の人間に
たずねた場合に、「ある」とか「ない」とか断定的に
答える人間はいないと私は思っています。
ただし、検眼していて「なんか変だな」と
思った場合には眼疾患の可能性を示唆して
眼科受診を勧める眼鏡技術者は多いものです。



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