栗原勇大氏との討論


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なかなか開けた眼科医 (2014.12.29)
岡本隆博
場合によっては刑事訴追も

下記のネットサイトに、覚めた目で見た
なかなか開けた眼科医の意見が書いてあります。

茨城県眼科山王台病院
栗原勇大の眼科ブログ
http://blog.sannoudaiganka.jp/?eid=140453
(2014.12.29現在)

この記述の中から一部を原文のまま引用し、
それに対する私のコメント(論評)を書いてみます。

(引用はじめ)
@10歳未満の小児のメガネは眼科で検査をするべき。
A成人のメガネ作成は、眼鏡店を選ぶか、
眼科での処方箋を選ぶかは、本人の自由。
ただし、作成前の検査で矯正1.0の視力が出ないなど、
目の病気や、何らかの異常の可能性があれば、
眼科での検査を受けるべき。あきらかに異常が疑われるのに、
眼科受診を勧めない眼鏡店が、もしも存在した場合には、
罰則を与えるなどの法整備を行うべき。
(引用おわり)


この@については、基本的には同意なのですが、
初回のメガネの度数が近視系で、二回目以降のメガネであれば、
眼鏡店の測定処方でもさしつかえはないと私は考えます。

Aについては、これをベースにして私の見解を書くと
以下のようになります。

A成人のメガネ作成は、眼鏡店を選ぶか、
眼科での処方箋を選ぶかは、本人の自由。
ただし、作成前の検査で、以前はそうでもなかったのに
今回は矯正1.0の視力が出ないとか、視野の一部が見えにくいとか、
目の病気などの異常の蓋然性を感じれば、眼科での検査を受けるべき。
眼鏡処方のための検査において明らかに異常が疑われるのに
眼科受診を勧めない眼鏡技術者の怠慢により
眼鏡ユーザーに被害が生じた場合には、
そのユーザーが眼鏡技術者を傷害罪で刑事訴追したり
民事で損害賠償請求をすることも可能だろうが、
その他に、眼鏡技術者に公的(法的)資格を与えておき、
そういう怠慢をした場合の罰として、
その資格を剥奪するという方法でもって、
そういう怠慢行為を未然に防ぐという方法もある。


なお、その資格は、医師のような業務独占資格でもよいし、
視能訓練士のような名称独占資格でもよいのですが、
私自身は名称独占がよいと思っています。
詳しくは下記をご覧ください。↓
 
 「眼鏡士法制資格化における二つの落とし穴」
  http://www.optnet.org/namanokoe/kokkasikaku.html


眼科医の処方責任とは

そして、ここに次のBも加えたいと思います。

B眼科では、眼科でしかなしえない眼鏡処方でなければ、
処方箋は出さずに、処方度数は眼鏡店にゆだねるのがよい。


  * これについて詳しくは、このサイトでの諸論と
    下記の拙著書をご参照賜れば幸いです。

   『眼科処方箋百年の呪縛を解く』
 http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/books.html

(引用はじめ)
一般的には、無資格者よりも、
眼科医や眼鏡士のほうが眼鏡の知識は詳しいと思います。
そうはいっても役職に限らず、個人の能力は様々です。
ものすごい勉強をして、
眼科医よりもメガネに詳しい無資格者だっているかもしれません。
なので、眼科で処方したメガネよりも、
無資格者の処方したメガネのほうが相性がいい。
なんてことも絶対にないとは言えません
(少ないと思いたいですが)。
(引用おわり)


眼科もいろいろですが、屈折に力を入れて、眼科医か眼科専属のスタッフが
ハイレベルの眼鏡処方をしている眼科というのは例外的な存在でしょう。
眼科での上手な眼鏡処方は、往往にして眼科に出入りの眼鏡技術者
によってなされています。

そして民間資格を持つ眼鏡士でもピンキリですし、
非眼鏡士のメガネ屋もまたピンキリですが、
ただ、眼鏡士の平均レベルは非眼鏡士の平均レベルよりも
おそらく上でしょう。
また、いわゆる安売り店ほど優秀な眼鏡技術者は少なくなります。

たとえば、下記の問題で高得点がとれる眼科医、眼科の看護師、
ORT、眼鏡技術者が、どれくらいいるでしょうか。

    「第三回全日本眼鏡技術コンテスト」
     http://www.ggm.jp/ngk/news/examination.html


自院ではハイレベルの眼鏡処方をしている、と自負をしておられる
眼科医に、私は尋ねてみたいです。
「もしも、処方したメガネの見え方に不具合があり、
眼科で再検査をするとなれば、当然また医療費はいるのですね。
それで、検査の結果、違う度数に換えるほうがよい、
ということになったときには
新しいレンズの代金は、誰が負担するのですか」と。

医師の責任の下(もと)に発行された眼鏡処方箋、
という言葉があります。
それは、その度数で作ったメガネが不具合で別の度数に
換えたらうまくいった場合には、医師がその新しいレンズの
代金を弁償する、という意味での「責任」では、決してありません。

ではなぜ、医師はそういう責任のとりかたをしないのか。
それは眼科医はみなケチだから……ということではなく、
眼科医は、あくまでも眼鏡処方は医療に属するものであり、
医療には結果責任は、少なくとも法的には
問われるものではなく、加療責任を果たせばそれでよい
という認識だから……だと私は思うのです。

すなわち、眼科医は、眼鏡処方箋を発行したのであれば、
その発行した行為それ自体によって、
眼鏡矯正にかかわる責任を果たした、というわけです。

もっとも、その場合の処方に過誤があれば、
そこにおける方法責任を法的に問われるのですが、
その過誤を患者が立証するには
その処方の方法がいまのわが国全体の平均的レベルから
明らかに劣っていたことを証明しないといけませんが、
わが国で眼鏡処方をめぐっては、
過去にそのょうな裁判はなかったと思います。

しかし、「普通の眼鏡の眼鏡処方が医療ではない」、
と私は理解しています(だからこそメガネ屋がそれを
行なっても医師法違反にならない)ので、
一般の眼科における、加療責任はあるが結果責任はない
という認識は改めていただきたいですし、
眼科で普通の眼鏡処方を行なう理由もない、というか、
むしろ行うべきではない、と私は言いたいのです。

  
* その件については詳しくは、上記で紹介した
   『眼科処方箋百年の呪縛を解く』に述べました。


それで、もしも百歩譲って眼鏡処方箋の発行が「医療」で
あるとしましょうか。
その場合で、処方の結果がおもわしくないということが
出来(しゅったい)したときには、
そこに法的責任はなくとも「自分は道義的責任は感じる」
という医師も、なかにはいるでしょう。

そういう責任感の強い医師のなかには、大阪市北区の
稲葉眼科のように、処方箋の度数でうまくいかず、
別のレンズに入れ替えることになった場合には、
眼科でレンズ代金を弁償する、という眼科医もいるわけです。


道義的責任をどう果たす?

しかし、そういう眼科はごくまれで、実情は
「再処方によるレンズ入れかえの代金を
患者に負担させるのは気の毒だ(その眼科の
印象が悪くなる)が、自分も負担したくない」
という眼科医が多く、その場合には

(1)そのメガネを作っためがね店に電話して
無料サービスでのレンズ入れ替えを依頼する。

(2)初めの処方箋発行のときに
「なにかあったときに責任を取れないから」と
言って、指定眼鏡店での眼鏡作製を強く薦める。
(眼科に出入りのメガネ屋に処方を任せる場合も
これに準じる)

(3)処方箋発行のときに
(向こう半年間とか一年間の)レンズ入れ替え無料保証
をしてくれるメガネ店で作りなさい、と患者に言う。


ざっとこういう方法があるのですが、
最近増えてきているのは(3)です。

しかし、「普通の眼鏡処方は眼科ではしない」という
方針に換えれば、こういう無理なことを
しなくてすむわけす。

眼科と眼鏡店でのトラブルのほとんどは、
眼鏡処方箋がらみで生じ、しかも、その場合には
メガネ店でもできる眼鏡処方です。
小さなお子さんに調節まひ剤を使ってなした
眼鏡処方などは、少なくともその度数については
眼科と眼鏡店のトラブルのタネに
なることは非常に少ないわけです。

それと、優秀でお客様思いの眼鏡技術者が、
低レベルの眼鏡処方箋で、日々どれだけの
葛藤を感じているか、ということを全国の眼科医は
どれだけ実感しているのでしょうか。

  * このサイトの記事「遠近累進メガネは眼科処方に
    向くか」に、その実例を紹介しています。

逆に、安売りチェーン店などにいる
優秀でなく商売本位のメガネ屋の店員(にわか技術者)は、
来店客が眼鏡処方箋をした場合、「あ、これで検眼の手間が
省けたし、もし、見え方の不具合を客が言ってきたと
しても、『それは眼科でご相談ください』と言えば
おしまいだから気楽なもんだ」と思うだけなので、
葛藤なんて何もないわけです。


眼科が眼鏡士を雇う?

(引用はじめ)
当院には優秀なORT(視能訓練士)と、優秀な認定眼鏡士が在籍しています。
……中略……眼鏡処方は特殊枠で月曜日や金曜日に行っているので、
(引用おわり)


月曜と金曜には、おそらく眼科に出入りの眼鏡店から眼鏡士が
眼科に来て眼鏡処方をするのでしょう。
その眼鏡士の専門家としての知的労働に対する報酬を
眼科がバイト料として支払っているのか、
あるいは、そういうものはない代わりに、
その眼鏡士が勤務(または経営)するめがね店への
誘導を眼科が黙認することにより、その報酬のかわりと
しておられるのかは、不明ですが、巷の眼科とメガネ店の
関係においては、後者の方が多いようです。

その場合、眼科は医療法人と言う範疇の「公益法人」ですので、
格別の理由がなければ特定の商業施設へ患者さんを誘導するという
ことは望ましい行為ではないと思いますが、
その処方度数での眼鏡調製が難しいものであったり、
特殊なレンズを使うものであったりして、
そのメガネ店でなければ正確に作るのは無理、と
考えられるような場合には、特定のめがね店を推奨するのは
悪くないと思います。

しかし、いずれにしてもそういう「労働報酬のかわりに店への誘導を」
という方式は、なんとなく不明瞭なものを
残すことになるのではないでしょうか。

もし、そうでなくて、その眼鏡店の人にはちゃんとバイト料は払うが
そのかわりに、その店への誘導や紹介はしない、とか、
あるいは、この眼科の眼鏡士は眼科に常勤で眼科が雇用している
人間である、というのであれば、まったく問題はないと私は思います。

しかし、もしそうであれば、それのみでは保険点数にはならない
「眼鏡処方箋発行」のためにわざわざ優秀な眼鏡士を雇うかな、
という疑問が出てきますし、この眼科で眼鏡処方の日を一週間に
二日に限っているのも腑に落ちないので、この眼科にいる眼鏡士は
やはり、よくある「眼科に出入りのメガネ屋」という
ことなのだと推察しておきます。


この栗原医師は、その論の内容や論調から忖度するに、
人間的に謙虚で、我利我利亡者ではなく、
現実的な思考と行動がおできになるかた
であると思いますが、

「眼科では、求められたら、あるいは、
医師が必要性を感じたら、眼鏡処方をするもの」
という既成概念(あるいは、習慣)からの脱却を
していただくとよいのではないでしょうか。

「普通の眼鏡処方(メガネ店でそれをしても
格別の問題はなさそうなもの)は、
はたして『医療』なのだろうか」
という原点に立ち返って考えていただくと
よいのではないかと思います。

そして、それが医療ではないという判断にいたれば、
もはやそれに対して眼科が手出しをする理由は
なくなると思うのですが、いかがでしょうか。


この三択のうちでは

終わりに、誤解がないように述べておきます。
たとえば、40代後半の患者さんが、ある眼科を訪れて
「最近、手元の文字が見えにくくなってきたので、診てほしい」
と言ったとしましょう。
この場合、その見えにくさの原因は「単なる老視」である
ことの蓋然性が高いのですが、老視だけではないことも
もちろんあります。
この場合の眼科の対応としては、次の3とおりが
あり得ると思います。

(1)「そんなのは老眼に決まっているから、
  メガネ屋へ行ってメガネを合わしてもらいなさい」
  と言って門前払いをする。

(2)普通に診察をし、眼鏡処方で近見が改善するのなら、
  遠近両用か近用眼鏡の処方箋を書く。
(眼鏡処方の曜日が決まっていて、その日は眼鏡処方の
  日ではない、というのなら、後日にまた来てもらう)

(3)診察をして、治療がいる眼疾患がなければ、
  「メガネはメガネ屋で合わしてもらいなさい」と
   言って眼鏡処方はしない。


実際には(2)がほとんどなのですが、私は、
上記の3択のなかでは(3)が良いと言いたいのであり、
決して(1)が良いと言っているのではありません。


岡本育三氏の思惑

そして、この医師の記述のあとに、読者からの
下記の投稿が載っています。

(引用はじめ)
東京眼鏡専門学校理事長の岡本育三です。
……中略……
矯正視力が運転免許試験をクリアーするために必要な
0.7以下の人には眼科での検査後に
眼科医の先生と相談の上で適切なメガネを提供すべきと考えます。
(引用おわり)


ということは、岡本育三さん、あなたも加わって
メガネ業界で推進している「国家資格の眼鏡士」は、
矯正視力が0.8以上出ていれば
眼科へ紹介しなくともOK、
ということなのでしょうか???

(引用はじめ)
メガネを作る人は毎年約1,700万人います。
私が申し上げましたルールをキチンと守ることにより、
新たに200万人近くの患者さんが増える可能性がありますが、
現在の眼科医、視能訓練士で対処出来る患者増と考えます。
眼疾患の早期発見にも寄与でき、
生活者にとっても有意義な事と考えます。
(引用おわり)


ええっ! 
ということは、めがね業界の首脳陣は
「眼科の患者数の増」という、
眼科医会に対するアメ(利益誘導)でもって
眼鏡士の資格法制化を実現しようとしている、
ということなのでしょうか???
でも、それって、健康保険財政の逼迫化を
助長することにはなっても、それを抑制する
ことにはなりませんよね。

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この記事のことは栗原医師に通知し、
ご意見があれば、お寄せいただき、それを
このサイトに掲載する旨を申し上げました。

                 (2014.12.29)



栗原医師からの反論 (12.29)

上記の私の論評を掲載した直後に、
栗原医師に私はここにこれを掲載した旨をお知らせし、
同医師からのコメントがあれば、それも掲載しますと
申し上げたところ、その日のうちに早速
同医師から下記のような返事(反論)が来た。

この返事の速さからして、拙著書『眼科処方箋百年の
呪縛を解く』もご覧になっていないようであるし、
このサイトの全文に目を通していただいたという
こともないようである。
できればせめてこのサイトをすべて一覧して
いていただいてから、お返事をいただきたかったと
思うのだが、それはそうとして、
まず、下記に、栗原医師からの返事を
そのまま下記に掲載する。
(この掲載はもちろん、同氏の希望によるものである)

なお、文中の【  】と、そのあとの符号は、
あとで引用するわずらわしさをなくすために
岡本が付けたものである。

++++++++++++++++++++++++++++++++++

岡本様

山王台病院 栗原です。

ご連絡ありがとうございます。
まず、失礼ですが、【たとえブログであっても
引用する場合は著作権やプライバシーの観点から、
ご一報頂く方が無難なのではないかと思います。】A
(今回はすでに事後であり、構いませんが。)
そして、【あたかも当院での眼鏡処方が眼鏡店との
癒着があるかのような文章が見られますが、
当院の認定眼鏡士は常勤のスタッフであり、
月曜から土曜までの勤務としての給与は発生しますが、
眼鏡店への誘導やバイト料などのようなものは
全くありません。病気で目の悪い方に対する
ロービジョンエイドとしての眼鏡処方は、
岡本様のような一般の眼鏡店での眼鏡処方とことなり、
非常に時間のかかるものです。
混雑した通常外来で行うことは難しく、
曜日や時間を区切って行っているものです。
その他、岡本様の主張の多くが、単にご自身の
推測からの記載になっていないか危惧しています。】B

【「眼科での上手な眼鏡処方は、往往にして
眼科に出入りの眼鏡技術者によってなされています。」
とのことですが、どういうデータ・統計で
記載されていますか?】C

【「いわゆる安売り店ほど優秀な眼鏡技術者は
少なくなります。」これも、どういう根拠がありますか?
私は患者さんにとって、よいメガネだと思う場合や、
ひどいと思う場合は作成店を質問します。
たとえ安価な量販店でも優秀な処方や、
よい対応である場合も多々あります。】D

【当院ではもともと、視力も良好であまり
問題がない患者様に関して、
初めから眼鏡店での眼鏡作成を勧めています。
私だけではなく、私の友人、身の回りの
多くの眼科医がそのようにしています。
多くの眼科医は病気に対する治療のみで
手いっぱいであり、眼鏡処方が眼鏡店で
本当に安全にできるのであれば、
手を離したいと思っているのではないでしょうか?】E
(逆にそうでないことがあまりに多いのです。
視力が悪くても眼鏡を処方してしまう眼鏡店は
少なくありません。)

お金も時間も有限ですので、国民全員にとっての
100点満点の答えはないと思います。
眼科での眼鏡処方によって少なからず
疾病の早期発見にもつながっています。
ただし、私はブログでも書いている通り
現在の医療情勢で、全員が眼科で処方を
受ける必要はないと思っています。

【岡本様のご意見の一部は的を得ていると思いますが、】F
一部はどうにも利己的・自己利益的な主張に
聞こえてしまします。レンズの交換が必要になった場合の
代金のことばかりに目が向いていませんか?

道義的責任とのとことですが、私は当院を開院して、
5年弱で恥ずかしながら、
遠近両用レンズ希望の患者さんに単焦点レンズの
処方箋を記載してしまい、後日判明して弁償させて
頂いたことが2回あります。
【他に手術前後などで度数が変わった場合に、
保証期間内に度数変更で院外処方箋をかくことも
極稀にありますが、】G
これは眼鏡店様同士での経営戦略も含まれているので、
それを認めている以上はある程度は仕方のない部分も
ありませんか?眼科医の処方箋も含めて、
実際にはしばらくかけてみて出る不具合も
あるかもしれません。もし、交換保障を認めないので
あればそうすればいいのではないでしょうか?
【眼科医院からの処方は保証対象外、
自分のお店で合わせた眼鏡のみ補償対象とすることもできますよね?】H
それで日本の眼鏡市場が衰退し続けるのであれば問題ですが、
現状で伸び続けている企業もありますよね?

【当院で院外処方の方に、度数が合わないから
再度処方箋を発行しますということは、
年間に1枚か2枚程度です。】I
逆に、【あきらかに病的に視力が悪い患者様が
いらして、以前に眼鏡を作成した眼鏡店様に
「どうしてもっと早くに紹介してくれなかったのか?」と
不満をもつことは年に30人以上います。】J
レンズ2枚分の損失と、将来的な視力の損失から、
運転ができなくなった人、介護が必要になった人が
出た場合の社会的な損失は、どちらが重大でしょう?

眼鏡処方くらいで医療費を使うのか?
というお考えがあるようですが、
遠視の強い人は急性緑内障発作のリスクが高いのは
ご存じですよね?
強度近視の方は網膜剥離、正常眼圧緑内障、
白内障、近視性黄斑症、黄斑前膜などなど、
眼科では万病の元といわれています。
眼鏡をほしがる人はもともと遠視や近視などが
あって疾病リスクが高いわけです。
私は、「だから全員が眼科で処方するべき」とは
全く思っていません。

【ただ、憶測で医療費のムダと叫ぶのではなく、
大きな声で訴えるのであれば、
病院で処方箋を出すことになった場合の
医療費の実際の推測額と、
それによって病気の早期発見や失明の予防が
できた場合に、将来的に労働力としての生産性や
介護が不要になった場合のメリットとして
浮く額の見込みをきちんと計算して
比較すべきだと思います。

医療はお金ではありませんよ。
もともと非営利である分野です。
(異なる先生がいるもの分かっています。)
眼鏡店の方にも全く同じコンプライアンスを
求めているわけではありませんが、
保証レンズの代金よりも、患者様のために何が一番か
というところが一番ではありませんか?
患者様の価値観もひとそれぞれなので、
時間や目先のお金を優先させたい人、
疾患予防も含めて眼科で処方を受けたい人が
いるかと思います。
皆さんが自分の希望によって選べている
現状の状態はそれほど悪いものでは
ないようにも思えます。】K

【まずは眼科医批判から始めるのではなく、
眼科医が安心してお任せできる状態になるように、
眼鏡店での処方に対する規制やルール作り、
それが守られない場合の罰則などの整備を
勧めていくことがもっとも建設的なのではないでしょうか?

争って物事を進めていくのではなく、
まずはご自身の団体を間違いのない、
多くに認められるような組織にして頂くことから
始められては如何でしょうか?】L

当院では、「眼鏡店で受診を勧められた。」
という患者様が来た場合、「早く病気が
見つかってよかったですね。すばらしい眼鏡店です。
今後もそちらでお世話になってください。」
というようにしています。
きっと、その患者様は同じ眼鏡店の顧客で
い続けるでしょう。
【お互いが建設的に協力関係でいられることが
患者様、眼鏡店、眼科医院の全てにとって
良いことと思います。】M

(2014.12.29)

++++++++++++++++++++++++++++++++++++

岡本から栗原先生に (12.30)


前置き

さっそくお返事をいただきまして、ありがとうございます。
私のこれまでの、書面での議論経験によりますと、
お互いに忌憚なく意見をぶつけ合うと、双方に
ある種の気づきが生じたり、その後の考えかたや
なすことに変化が出たりということで、
よい結果をもたらすことが多いもので、
今回もそのようになることを期待します。


お答えいただいていないこと

今回の先生からのお返事には、初めに私が書いた
重要な点についてスルーしておられることが
いくつかあります。
まず、それらについて改めてお尋ねし、
次に、今回の先生からのお返事についての、
それへの私の返事や疑問点について
逐一書いていくことにします。

なお、失礼ながら、下記において
私から先生にお尋ねしたことについては、
すべてお答えをいただきたいので、
質問には番号を振らせていただきます。

ただし、もし答えになりたくない質問があれば、
それは飛ばしていただいてもいいですし、
なぜ答えないのかということも
書いていただかなくてもいいですが、
そのあとの私からの返事の中で
お答えを省略された理由について、
私の推測を書くかもしれませんし、
そこまでは書かずに、読者の推量に
ゆだねることになるかもしれません。


ぜひお聞かせください

私は初めの記事において、

(引用はじめ)
この@については、基本的には同意なのですが、
初回のメガネの度数が近視系で、二回目以降の
メガネであれば、眼鏡店の測定処方でも
さしつかえはないと私は考えます。
(引用おわり)


と書きましたが、これについては先生はどう
思われますでしょうか。
もし、これには賛成できないというのであれば、
その理由をお聞かせいただきたいです。(質問1)

私は、初めの論評において、
眼鏡士の国家資格について書いた
拙論をリンクで紹介し、
「眼鏡士を国家資格にするのなら、
業務独占よりも名称独占の方がよい」と
述べていますが、先生は、眼鏡士を国家資格に
するほうがよいのかどうか、するのであれば、
業務独占と名称独占とではどちらがよいと
思われますか。
その理由もお聞かせいただければ幸いです。(質問2)

 (あるいは、そんなものは、先生ご自身にとっては
どうでもよいこと、なのでしょうか)

先の私の論評の中で示した
「第三回全日本眼鏡技術コンテスト」の問題を
貴院の眼鏡士さんたちにやってみていただけませんか。
もしも、そんなもの、やってみる必要はないよ、
とおっしゃるのであれば、その理由をお聞かせください。
(質問3)

(はじめの私の論からの
引用はじめ)
(3)処方箋発行のときに
(向こう半年間とか一年間の)レンズ入れ替え無料保証
をしてくれるメガネ店で作りなさい、と患者に言う。
ざっとこういう方法があるのですが、
最近増えているのは(3)です。
(引用おわり)


こういう眼科についての先生は
どう思われますでしょうか。(質問4)


(引用はじめ)
それと、優秀でお客様思いの眼鏡技術者が
低レベルの眼鏡処方箋で、日々どれだけの
葛藤を感じているか、ということを全国の眼科医は
どれだけ実感しているのでしょうか。
(引用おわり)


よろしければ、これについての先生のご意見を、
ぜひお聞かせくださいませんか。(質問5)
たとえば、このサイトに載せた
「遠近累進メガネは眼科処方に向くか」という
記事にもその事例がありますし、
下記にもその事例があります。

 K眼科への報告書  http://usukal.biz/1309141.html
眼科処方箋アンケート http://www.ggm.jp/ugs/1412281.html

なお、この種のことは他にもけっこうあるのですが、
眼科処方の度数のままでメガネを作って、具合が悪かった場合には
眼科へ文句を言いに行くのを遠慮し、そのままでがまんしている人や
内々で眼鏡店で作りなおしをしてもらっている人も多いです。
(↑私の40年近いメガネ屋経験から)


先生からの返事への私の質問

ではこれから今回いただいた先生からの
お返事に対する私のコメントや質問を書いていきます。


【 】Aについて

自分の論を書く上において、その論を書く上に必要最小限の
部分の引用は(もちろん原著書を明記して)、著作権法上、
なんら問題はないのだ、ということを先生がご存知ない
とは考えられないので、ここでおっしゃる「無難」というのは
あくまで道義的なことでおっしゃっているのですね。
しかし、実際のところ、原著の一部を引用して、それに
対する批判的な論を書く場合に、原著者に引用許可を
求めたりはしないのが普通だし、それをしないことが
道義にも悖るとは、私は思いませんが、
先生は、なぜ、そんな場合でも原著者に引用の許可を
求めるべきだとおっしゃるのでしょうか。(質問6)

それと、ここでおっしゃる「プライバシー」というのが、
なんのことだか私には全くわかりません。
ネットで公表された記事にリンクをかけたり、
自分の論のために一部引用することが
プライバシーの侵害になるなんてことが
ありえるのでしょうか。(質問7)


【 】Bについて

もしも仮に、貴院にメガネ屋の人が眼鏡処方に出向いて
それをボランティアでするかわりに、
処方箋を発行した患者さんに、まったく押し付け的ではなく
ちゃんと合理的な理由を言って、自店をちょいと紹介する
というふうになさっているのであったとしても、
(そうではないと分かりましたが)
私はそれを癒着だとは思いません。
なぜなら、それは患者さんに特に不利益をもたらすものではないし、
そのメガネ屋が腕ききであれば、むしろ患者さんにとって
有利なことだからです。
私がもし「癒着」だと言うとすれば、
それは、バックリベートでつながっている眼科と
メガネ店です。
(その実例については『眼科処方箋百年の呪縛を解く』
に挙げてあります)
また、私は、貴院の眼鏡士が、貴院の専属の人ではないと
断定はしていません。推察、だとちゃんと書いています。
ですから、その推察が違っていたのであれば、違うと
おっしゃっていただければそれでいいわけです。
私は先生からのコメントがあれば必ず載せますと
言っていたわけですが、もしも私が、自分の書いたものを
相手に通知せずに、相手からの反論も受けつけない状態で、
勝手な推察を断定的に書いたのであれば、それは違法行為
とまではいえないにしても道義的には問題が残りそうです。

そこでお尋ねしたいのですが、貴院では、
・普通の眼鏡処方はしない
・眼鏡処方は週に2日だけ
ということだそうですが、では貴院に常勤の
眼鏡士さんはその2日の処方日以外は、何を
しておられるのでしょうか。
たとえば、視能訓練士法に書いてある「視能訓練士の
業務」を眼鏡士さんもなさっているのでしょうか。
(質問8)

 参考 眼科でのルーチンとしての屈折検査は、
ほとんどの場合、眼鏡処方とは関係がないもの
であり、たいていは、各眼別にオートレフで出た値の
前後で最高視力を見る、(あるいは、1.0まで
矯正視力が出るかどうかを見る)という程度の作業であり、
そのくらいのことなら、眼鏡士でなくとも可能である。


【 】Cについて

論文ではないので、別にデータがなくてもよいのでは?
私は40年近くメガネ屋をしています。
眼科に出入りして眼鏡処方をしている眼鏡技術者を
何人も知っていますが、レベル的に高い人が多いです。
だからこう書いたのです。


【 】Dについて

これも私のこれまでの経験から書いたことですが、
ただし、私が書いた「安売り店」というのは、
メガネ一式で2万以下、あるいは1万以下でメガネが
できることを宣伝している店のことですが、
そんな安売り店は、人件費を相当に切りつめないと
やっていけませんが、そうであれば、
優秀な眼鏡士が少ないのも当然のことでしょう。
なお、昔に安い価格のチラシをよくまいていた、
いわゆる全国チェーンの量販店は、きょう日、
我々はもはや安売り店とは呼びません。
1万以下の店に安さで対抗できるわけがないのですから。

ただし、そんな安売店では絶対に良い度数のメガネは
できないなどと、私が言うのではありません。
オートレフの値よりも左右ともに少し弱くしておくだけで
けっこう満足できるということも、もちろんあるわけですから。

たとえば、強度不同視などの、「難しい眼」の人ほど、
安売り店のメガネでは満足できないケースが
多くなると思います。

 なお、不同視については、下記のサイトも
ご覧いただければ幸いです。

  不同視メガネ研究会
    http://www.ggm.jp/hudoushi/


【 】Eについて

ここが重要な点です。
貴院が普通の眼鏡処方をなさらないということは
たいへん良きことであると、私は評価しますが、
その理由は、
その他の事で手一杯だから、という理由だけですか。
それとも、普通の眼鏡処方は医療ではないので
それは医療機関で行なうべきことではないから、
でしょうか。

もしも、「それは医療だが、ほかのことで忙しいから
それをしない」というのであれば、それは医師の
加療責任の放棄というべきことになり、
何をかいわんや、なのですが。(質問9)

 
《参考》眼科へときどき来る保健所の役人などは
    眼鏡処方はすべて医療である、との立場の
    ようですね。
    もっとも、それはあくまで行政官の法解釈に
    すぎないのですが。
    普通の眼鏡処方は医療ではないということに
    ついては、私が『眼科処方箋百年の呪縛を解く』
    に詳しく書いています。

http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/books.html

いずれにしても、貴院で普通の眼鏡の
処方をなさらないという措置は、
貴院での手間が省けるという自分本位の考え方よりも、
むしろ患者さんにとってはそのほうがよいという
ご判断の元での措置であると私は思うのですが、
そうであるならば、それはおそらく貴殿も所属しておられる、
日本眼科医会や日本眼科学会の見解とは違ってきますよね。
それで、貴殿はそれらの団体の執行部に対して
貴殿の考えかたやその措置の適切さを訴えて、
執行部に対して眼鏡処方箋についての
方向変換を促す、ということをするのが、
国民のためだと思われませんか。

もしも、執行部に対するそういうアピールをこれまでに
何度かなさったのだけれど、執行部が耳を貸さない
というのであれば、いたしかたがありませんが、
もしまだ執行部に対してそういうアピールはしていない
というのであれば、その理由をお聞かせください。
(質問10)

      
【 】Fについて

その「一部的を得ているご意見」というのは
どんな意見ですか。(質問11)


【 】Gについて

この場合の「院内処方箋」というのは何でしょう?
貴院では公益法人の眼科の中に、商業施設(まったくの私企業)
である眼鏡店を設けて、メガネの販売も手がけておられるのですか。
(それで、眼鏡のレンズ入れ加工とか、フィッティング
なども必要になるので、眼鏡士を雇っている、
と言うことなのでしょうか)
(質問12)


【 】Hについて

眼科が発行する眼鏡処方箋が弱視系の眼に対する医療としての
ものだけであれば、それは薬剤と同じ性格のものですから
もとより保証(補償)の対象にするいわれはないのです。
しかし、現実はそうでない「普通の」メガネにおける
眼科処方のほうがずっと多いので、そのメガネを作製して
具合が悪い場合の再処方メガネへの補償が問題になるわけです。
なお、メガネ店で測定して作ったメガネで見え方に不満が
出た場合に、ほとんどのメガネ店はレンズ入れ替えが
望ましいのなら無料でするでしょうが、
いわゆる安売り店のなかには、
 ・そんな場合に再検査をして満足してもらう度数を見つけるのは
手間がかかり難しいものであり、そういう場合に
ちゃんと解決できる店員があまりいない、
ということと、
 ・採算的な理由(時は金なり)
とで、見えかたで苦情が来たら即返金してメガネを引き取る、
という方法で対応しているところもあるようです。


【 】 I について

ええっ?貴院では、普通のメガネは処方箋を
発行なさらないのでしたよね。
どんなメガネを「院外処方」なさるのですか?(質問13)


【 】Jについて

この件については、国民一般が
「専門教育を受けて検査器械などもそろっている
眼科でさえも、眼疾患を見逃すことがある。
ましてや、医学的な教育も受けていないし、
屈折測定の設備しかないメガネ屋が
目の病気を必ず発見できるわけがない。
彼らはただ、メガネを「ある程度」合わせるだけ」
という常識(実態でもある)をわきまえていれば、
それでよいわけです。

もしも、そういう常識が国民の間に浸透していないと
眼科が思うのなら、そういうキャンペーンを張れば
よいでしょう。

逆に「当店ではお客様の眼に眼疾患が
あるかどうかもしっかりと検査をします」などと
いう宣伝をしているメガネ店はないでしょうし、
もちろん、業界もそんな不遜なキャンペーンは
張っていないわけです。

またもし、お客さんが自分の眼を測ってくれた
メガネ屋に対して、「自分の眼には治療すべき
病気があるのか」と聞いた場合に、
そのメガネ屋が「ありません」と断言したのなら
不届き千万のメガネ屋……というか、
それは一種の診断をくだしたことになるので、
医師法違反のおそれもあることだと思います。

逆に、私のこれまでの経験も交えて言うと、
普通のメガネ屋が、お客さんの眼を
測っていて、ふとした疑問を感じて眼科へ
行ってもらったけれど、眼科では特に何も
言われずに(視力の出方がイマイチであることの
理由も言われずに)中途半端な処方箋を
持って店へ帰ってこられる、ということが
多かったですね。
もちろんそうでなく、たとえば、
ちょっとした片眼複視をおっしゃるので、
眼科へ行ってもらったところ、
核白内障だと言われた、というような
こともときどきあるのですが。

しかし、メガネ業界の一部の人たちが
「プライマリーケアー」などというあいまいな用語を使って、
メガネ店での度数の検査のときの眼疾患の発見(推定)のことを
ユーザーに申し述べ、そういうことができるためにも
資格制度を!などと国民に訴えかけるのは
危ういことだと私は思います。
そういう訴えかけは眼科に対する一種の営業妨害であり、
国民のためにもならないものであると私は言いたいです。

アメリカでは、その「プライマリケアー」という
業務が、眼科とオプトメトリストの間で重なりがあるので、
その両者は仲良くなれないわけです。
それについての詳しいことは、前回稿でも紹介した
下記の記事をご覧ください。

  http://www.optnet.org/namanokoe/kokkasikaku.html   


【 】Kについて

私は、機械的に単に、少なくとも片眼の矯正視力が
0.7以下であればみな眼科受診してもらう、
などの、来たるべき国家資格を持つ眼鏡士に
課されるかもしれない対応義務に疑問を呈したいわけです。

そういう低視力が昔からのことであれば、
いまさら眼科へ行ってもどうにもならないわけですし、
逆に、前の論でも書いたように、視力検査の中で
明らかに変なことを言う人がいたら、
たとえ視力が1.5あっても、眼科へ行ってもらうのが
眼鏡士の職業倫理なわけです。

国民としては、見えかたに関して最近、
以前にはなかった何らかの自覚症状があり、
これについてはメガネ屋でよいのか、それともも眼科へ行くべきかな、
と思ったら、ためらわずに眼科へ行ったらよいのです。

たとえば「これはたぶん老眼だろう」と思っても、
久しぶりに眼科へ行って診てもらうのは、いいことです。

そのときに治療が必要な眼疾患が見つかることも
あるわけですから、それが医療費の無駄使いになるなんて、
私は全然言っていませんよ。

何度でも書きますが、私は言いたいのは、
「眼科では、眼科でしかできない眼鏡処方ではない
普通のメガネの眼鏡処方はしないでほしい」
ということなのです。
貴院がすでに、そのようにしておられるのであれば、
それは患者さん(眼鏡ユーザー)にとって
よいことだ、と私は賞賛したいです。

その措置が患者さんにとって良いことであると確信を
持っておられるのであてば、貴殿のHPの
中の眼鏡処方について書いてあるところへ
たとえば、下記のようなことも書き加えられたら
いかがでしょうか。(質問14)

「当院では診察した上で、眼鏡処方が適応であるとみなした
場合、あるいは患者さんから眼鏡処方を希望される場合に、
その処方を眼科でないとできない場合以外は、
患者さんの最寄のメガネ店で眼の測定と眼鏡処方を
お願いすることにしています。
もし、良いメガネ店をご存知ないのであれば、
下記のサイトにて探していただければよいかと思います。
http://www.megane-joa.or.jp/ 」


【 】L について

眼鏡業界では、いま眼鏡士の
法制資格化の運動をしているのですが、

 (その運動主体は、公益社団法人・
  日本眼鏡技術者協会などです。
  その公式サイト ⇒ http://www.megane-joa.or.jp/

どうやら、ある団体がそれを邪魔しているようです。
過去にも、成立しかけた「眼鏡士法」が、ある団体の
せいでオジャンになってしまったことがあるのです。
その詳細については、
拙著書『眼鏡処方マニュアル』(2002年発行)
に書いておきましたが、
同書はもう絶版になっていますので、
ご希望であれば、当該記事をコピーしてお送りします。
ご遠慮なくご請求ください。


【 】Mについて

この趣旨には大賛成です。
だからこそ、私は、
「眼科でする眼鏡処方は眼鏡店でもできるもの
以外に限るのがよい。そうすれば眼科と眼鏡店が
反目しあう要素がなくなる。
(要するに、棲みわけができれば
互いにもめないですむ)」
と言うわけです。
貴院がそうしておられるのであれば、
貴院とどこかの眼鏡店でもめることは
まずないはずだし、
近隣のメガネ店に対して眼鏡処方箋で
困惑を与えたり迷惑をかけたりすることも
なかったはずですが、いかがですか?(質問15)

終わりに一つ、
別の話題で恐縮ですが、付け加えます。
貴眼科のHPに下記の記述があります。
http://blog.sannoudaiganka.jp/?cid=5272
(2014.12.30現在)

(引用はじめ)
B屈折矯正手術(レーシックやCK)
 ⇒近くを見やすくする代わりに、遠くの視力が落ちることを妥協。
  不正乱視の増加や、グレアやハローといった副作用の妥協。
(引用おわり)


レーシックを受けると、人によってはかなり悲惨な状態になります。
グレアやハロどころの話ではありません。
ですからつい先日、品川クリニックと錦糸眼科にたいする
集団訴訟がなされたのです。
くわしくは、私が主宰している下記サイトをご覧ください。

 近視手術の後遺症対策研究会
    http://www.optnet.org/syujyututaisaku/

これを読んでいただいても、貴眼科のサイトにおける
上記に引用の「レーシックに対する生ぬるい記述」
を変えようとは思われませんか。(質問16)

+++++++++++++++++

岡本から読者のみなさんに

以上の記事については、栗原医師に掲載した旨を
お知らせしましたが、12.29に来た栗原医師からの
返事を見ますと、このサイトの中のほかの記事や
私がリンクで紹介した記事について十分な閲覧をして
いただいていないような感じがするので、
「次は、少なくとも、このサイトの全体と、
私の論述からのリンクによって読める
記事は、すべて、ざっとでもよいので
眼を通してからお返事をいただきたいです。
別に返事はすぐでなくてもいいですので」
と申し上げておきました。
なので、栗原医師からの次のコメントが
来るまでには、やや時間がかかると思います。
(2014.12.30)



栗原医師からのメール (12.31)

上記の私からの返信を見た栗原医師は、
その日の深夜に私にメールで返事を送ってこられ、
翌朝に、前のメールには誤字が多かったので、
ということで、校正分を送ってこられた。

以下は、その校正分(まだ誤植らしきものが
が残っているが筆者の意思を尊重して
その訂正はしていない)である。

 * 私が、一通り目を通しておいてください、と
   お願いしたいくつかの記事については、またもや
   ほとんど読んでいただいていないようである。

  * 下記のメール分のなかで【 】とそのあとの符号は、
   あとでの引用の便宜のために岡本がつけた。


+++++++++++++++++++++

栗原

本日で通常の外来診察が終了であり、
ある程度の時間が持てますので、できる限りお答えさせて頂きますね。
一つ一つの回答の前に、はじめにある程度の考えを記載させてください。

まず第一に、岡本様の発言の多くが個人的な推測に基づくもので、
明確な根拠や、正確な分析に基づいていないように思います。
これを今後のために?とします。

私の返信や記載が稚拙であり、
伝わりにくかったのあれば謝罪しますが、
通常の患者さん向けのインターネットの情報提供は、
一定の患者様にとって分かりやすく簡素に書くことが
求められるものと、私は考えています。
岡本様のHPの公開質問のいくつかを拝見しましたが、
眼鏡処方の仕方などを患者様向けに書いた医院様に対して、
より詳しい内容をあてがって返答を求めるなどがありますが、
すべてを理解する時間や労力、
理解力がある人に対してはできる限り詳細に記載する
必要がありますが、
それでは分厚い教科書になってしまいますよね?
どの程度の内容を求めるのかは、読者にもよるのです。

当院では通常の眼鏡処方も多くの曜日で行っていますが、
月曜日や金曜日に特に難しい眼鏡処方を行っています。
私の記載内容を再度見直しても、
あきらかに記載ミスとは思えませんが理解の仕方は
いろいろと思いますので、
上手に伝えられなかったのであれば申し訳ありません。

岡本様は、眼鏡処方のスキルが眼鏡店>眼科
という概念であったり、
眼科医の処方によって眼鏡店が困っている
という概念があるのでしょう。
では、それはあきらかに正しいことでしょうか?
当院には近隣の眼鏡店から
「眼鏡処方が難しいので、山王台病院で処方箋を
もらってきてください。」
と言われた患者様が多々紹介でいらっしゃいます。

私はこれには「眼鏡店で処方が難しいので、
処方後にクレームなどが出ないように眼科で保
証をつけてもらおう。」
という意図があるものと理解していますし、
そもそも当院には周囲の眼鏡店からクレームを
頂いたことはこれまで1回もありません。
(クレームを頂いていないことを、クレームが
皆無なのだとも思っていませんが)

次に、
【私は多くの医療行為(眼鏡処方も含めて)というものは、
そう簡単に○か×で割り切れないものと考えております。】ア

これを今後 ? とします。

岡本様の信念が非常にはっきりしていることは推測できますが、
それが全員にとって正しいものと押し付けることは
とても危ない考えのように思います。
私は自分の医療を行うのに、毎日毎日
ドキドキ不安な思いで日々研鑽しています。

岡本様がどのような人生を送ってこられたかは
不明ですが、
非常に優秀でご自身の眼鏡処方に関して
絶対的な自身があるのでしょう。
ただ、
【一つ覚えておいて頂きたいのは、
奥ゆかしい多くの日本人で、直接クレームを
伝える人は非常に少ないものですよ。
もしかしたら、岡本様が自信を持って
処方された患者様にも眼疾患が存在していて、
後日眼科で判明した場合もあるかもしれません。
そして、その方たちが必ずしもクレームを
言いに伺うとは限らないのです。】イ


当院医に設置してあるご意見箱には、
この4年間で数えられないお礼のお手紙を頂いておりますが、
クレームとして頂いたご意見は現時点で2件しかありません
(駐車場の凹凸と、入院中の対応)。
私は、これを本当にクレームが2件のみだったとは
全く思っていません。
多くの患者様は不満があった場合に、
眼科や眼鏡店を変えて別の店舗に移動するのだと思います。
どんな事柄でも、自分の考えが全員にとって
完全に正しいということはないのではないでしょうか?
最大多数の幸福と希少意見の重要性とのバランスというのは、
難しいもので、何が正解かは○か×では
決められないと私は思っています。

以下、ご質問にお答えいたします。

・質問1

【それでもいいと思う人は良いかと思います。
ただし、1回目の診察では他の疾患がなくても、
2回目の診察の時点で全くないとは限りません。
眼科で確かめたいと思う人がいる人がいても
いいのではないでしょうか?】ウ

上記 ? です。

・質問2

【眼鏡処方を完全に眼科から眼鏡店に移行するのであれば、
業務独占がよいかと思います。】エ

倫理観のある優秀な認定眼鏡士しか存在しなければ問題ありませんが、
残念ながら個々の倫理観、能力にも差があります。
法的に責任が重いほど眼鏡処方時に存在する
リスクを軽減することが可能です。

・質問3

むしろ面白そうなので、チャレンジしてもらいます!
年末年始なので後日になりますが。
ただし、このコンテストの点数のみが
優秀な眼鏡士とは言い切れません。
患者さんから情報を引き出すコミュニケーション能力や
人格など、他にも様々な因子があるのだと思います。
医学知識が豊富でもそれを有効に利用できない医師は
能力が高いとは言えません。

(たとえば、岡本様のネットでの公開質問状でも、
回答を上手に引き出す記載方法など、
ちょっとした工夫や配慮をすることで、
もっと改善することができそうではありませんか?
公開質問に答えない方を、
答えるのが気まずいのでは?
と決めつけた書き方ではありませんか?

【もしかしたらバカバカしくて付き合っていられないと
思われているかもしれない。
という不安はこれまで全くありませんでしたか?】オ


・質問4

眼科での処方に自信がないから、
眼鏡店に保証をなすりつける意図での発言であれば
恥ずかしい眼科医であると思います。
ただ、私はそんな眼科医は多くないと思いっています。

初めの ? に該当しますが、最近増えているというのは、
どのような統計でしょうか?
たまたま、岡本様やユーザー本位の眼鏡処方を
推進する会の方の付近でのみ
起こっていることかもしれませんよね?

例えば、当院では手術前後で変わった場合などを
含めても年に1枚か2枚です。
むしろ、レンズの保証交換は眼科処方箋に対してよりも、
眼鏡店の経営戦略で行っている場合もありますよね?
私の近隣の眼鏡店で、先日妻が自己紹介をせずに
眼鏡を購入しました。
私は特に処方瀬も持たせずに行かせましたが、
有料で1年間のレンズ交換保証のオプションを勧められました。
私は不勉強で申し訳ありませんが、
日本でレンズの保証交換というのは
年間何枚くらいあるのでしょう?
そして、そのうちの何枚が眼科医による
処方なのでしょうか??

また、例えば弱視用治療眼鏡で、
変動が大きい時期に対して、
保証を積極的につけてくれる眼鏡店もあり、
そういう店舗から保証があることを
患者さんに伝えてほしいと
お願されることさえあります。

例えば、1万5千円で保証なし、
2万円で1年間交換保障します。
という眼鏡店があって、どちらが正しいかではなく、
患者さんがどちらでも選べることが
重要なのではないでしょうか?

・質問5

これも初めの?に該当します。
職種に問わず、コンプライアンスも能力も
個人による差が大きいものです。
逆に岡本様に質問ですが、きちんとした
眼鏡処方がされていなかったり、
眼科受診の必要性があるのに、紹介しないまま
眼鏡販売のみ行ってしまう眼鏡店・眼鏡士が多数いることを、
全国の眼鏡店はどれだけ実感しているのでしょうか?

岡本様に分かって頂きたい意図を込めて、
故意に失礼な書き方や反論形式をとっている部分もあります。
申し訳ありません。どちらの職種でも優秀な人は優秀であり、
そうでない人はそうでないのです。
ただし、優秀かどうか、現在の世間に誰が認められるのかは、
私たちが決めるのではなく、
個々の患者様の評価によるのではないでしょうか?

累進レンズの処方に関しては、
私も難しさを感じることが多々あります。
岡本様のおっさyる通りで、レンズの形状などによって装用に
相違がでることはきちんと患者様にお話しして、
眼鏡店での再調整も検討するべきで
あることを伝えるべきだと思います。

眼科の処方箋に我慢している人もいるとのことですが、
眼鏡店での対応で疾病の早期発見のチャンスを逃したことを
我慢している人もいます。

・AとBに関して(質問6,7)
「月曜と金曜には、おそらく眼科に出入りの眼鏡店から
眼鏡士が眼科に来て眼鏡処方をするのでしょう。」
という表現は推測といえば推測になりますが、
読者の方が全員そう思うとお考えでしょうか?
貴殿の記載内容の全てを読者(患者様)の全員が
同じように理解するわけではありません。
途中で読むのを中断したり、
全般的に眼科医を批判する貴殿のHPに名前が載ることが、
当院の印象をもしかして悪い方向に感じてしまう方が
いるかもしれないと考える配慮はありませんでしたか?
もし、岡本様にそのような価値観がないので
あればそれまでですが・・・。
私はブログ内の書き込みに気が付いて、
たまたま時間があって返信をしていますが、
【他の先生の中には、知らない間に批判的な内容を受け、
もしも、それが岡本様の勘違いであった場合に
何か損害が生じてしまったらどうしようという
恐怖感はないのでしょうか?】カ


引用や著作権に関しても、
著作権法では明確に識別できるようには
記載されておらず、
このために現時点でも訴訟問題なることが多いわけです。
営利目的でないブログの文章でも慣例上、
2〜3行以上の文章をそのまま引用することは
問題であると意見する弁護士様もいらっしゃいます。
どれが正しいかは明確でないことを、
完全に否定するということができる人と、
できない人がいますが、
岡本様は前者なのかもしれません。

【当院の認定眼鏡士は、
通常に採用した職員が眼鏡士の資格を
持っているというパターンです。】キ
【通常の眼鏡処方を他の曜日も行っていますし、
カルテ整理、患者様の誘導、予約や電話対応、清掃など、
一般的なスタッフとして勤務しています。】ク


・Cに関し(質問8)

これも?ですが、医療はエビデンスで動くべきと考えます。
ホームページで個人名を出して、文章を記載している限り、
私の周りではなんとなくそうだから。
では、すまないのではないでしょうか?
岡本様がそれでよいとする性格ならしかたありませんが。

・Dに関して(質問9)

これも?です。岡本様の推測でしかありません。
量販店でも、年齢が若くてもよく勉強しているかたもいます。
人件費・給与のみで仕事をする人ばかりではありません。

お給料が安くてもオシャレで明るい店舗で働きたい人、
数多くの患者さんの役に立てることに生きがいを感じて、
薄利多売の形式のチェーン店を選ぶ人もいるでしょう。
どれがいいとか悪いではありません。
どれも間違っていないし、
完全に正しいとは言えないということです。?

・質問10

私の記載が上手く伝わりにくく、すみませんでした。
当院は通常の眼鏡処方箋も発行しています。
どちらが優れているかは、
眼科、眼鏡店、各患者様によって様々で
答えはないものと思っています。
そもそも当院には眼鏡店から
処方箋の記載依頼が多々あります。

【(岡本様は相手方のHPを一見するだけで、
質問状などを送ることも多いようですが、
本当にその医院や眼鏡店のことを
正確に把握できているのでしょうか?】ケ


全員が理解できるように書けばいいと
おっしゃるのかもしれませんが、
貴殿の記載内容は万人が正確に理解するものと思いますか?
貴殿の記載には推測よる文章が
どれほど含まれているのでしょうか?)

・質問11

眼鏡処方箋の全てを眼科が
担うものではないと考えている部分です。
ただし、眼科で処方することが誤っているとも思いません。
当院のように眼科に在籍する眼鏡士による処方が、
個人的には最も好ましいのでないかとは思っています。

が、それを評価するのは各患者様だと思いますし、
各患者様の価値観によって異なるものだと思います。

・質問12

【眼鏡士は当院に常時勤務するものがおりますが、
ロービジョンエイドなど販売が必要になるものに関しては、
別経営の眼鏡店に協力を頂き
院内にも出入り頂いております。】コ

もちろんリベートなどは一切ありません。

・質問13

院外処方箋は書いております。
ただし、患者様や眼鏡店の希望に応じて行っています。

・質問14(JやKについて)

?です。患者さんがどのような希望があって、
どこで処方を受けたいのかは、
ひとそれぞれなのだと思います。
当院で精密検査後に眼鏡処方を依頼する患者様が
いれば対応したいと思っています。
岡本様は、疾患がない屈折異常のみの
場合の眼科検査料を無駄と書く場合や、
他の疾患がある場合やプリズム眼鏡などの
特殊レンズの場合は眼科でもOKと書く場合あるようですが、

正確には眼科で診察や検査をして
初めてわかることですよね?
1回目の診察で軽度近視のみであれば、
その後は眼鏡店で。
という概念もあるようですが、
5年10年前に眼疾患がなかったからと、
その後に疾患が生じていないといいれるのでしょうか?

【問診で眼科受診を勧める場合があるのとのことですが、
緑内障や糖尿病網膜症など、
失明で数が多く手遅れになりやすい
疾患の多くは自覚症状がでにくいものです。
どちらも通常は末期まで視力1.0を保ちます。
自覚症状のないものを、
これを問診でどうにかできるのでしょうか?】サ

【私は「眼鏡処方箋がほしい。」という主訴の
患者様がいらしても、
他に病気がないか、ドライアイが隠れていて、
屈折度数に変動がないか、
この眼鏡で間違っていないか、
いつも見落としがないか
リスクにビクビクしながら診察をしています。】シ


(OCT検査などを行っても特に疾患を認めない場合には、
当院では保険上のコスト請求もしていません。)

40歳の男性のオートレフが-2Dで
ただの近視と思っても、
白内障やドライアイなどで視力が
すぐに変動することがないか、
せっかく購入する眼鏡がすぐにダメになったらどうしよう。
と不安にはなりませんか?
診察上、核白内障で核近視が
みるみる進みそうな人が、
事情により手術ができない場合、
長持ちするようにと将来性を考えて、
少し過矯正気味に処方をすることもあります。
(患者様の納得をえてですが。)

きっと私は心配性なのだと思います。
ただし、私たちの医院で処方する眼鏡が
ベストだとも思っていません。
患者様が決めることです。

優秀な岡本様が調整される眼鏡は
素晴らしいものができるのかもしれませんが、
世の中には、ピッタリのレンズを調節する時間よりも、
今すぐ30分で作成できる3000円の眼鏡を
希望される人もいます。
眼科で疾患の有無を含めて各種判断の上での処方を
希望する人がいてもいいのではないでしょうか?

・Lについて
ここまで、各方面で名指しで公開されている岡本様が、
ここだけ何故「ある団体」とするのが不明ですが、
岡本様の主張が、
本当に多数の方にとってメリットがあり、
受け入れられるものであれば、
誠実な対応によって受け入れられて
いくものではないのでしょうか?
「ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会」様には現時点で
何名の方が会員登録をしているのでしょうか?
それは認定眼教士の数の何%の方になりますか?

少なくとも当院には、眼鏡店からの眼鏡処方箋発行の
依頼があり、眼科での処方箋を肯定されている方が
いるように思います。

医業は相手の痛みをわかり配慮することがベースです。
今回、岡本様にとってご不快に思われる内容を、
私は故意に記載しておりますが、
実際には記載しながら申し訳なく
思っている部分もあります。
岡本様のHPの眼科医や眼鏡店に対する
書き込みなどを見て、
相手の方たちが、将来あなたの団体を
手を取ってやっていきたい
と思うでしょうか?

もし、問題ないと考えているのであれば、
私は、あなたたちの団体の価値観は
最大多数のものではないように感じます。

相手を思いやれない、自己主張が強く、
利己的な団体様では、
誰もついてこないのではないでしょうか?
本当に貴団体は、世間に必要とされているのでしょうか?

相手の意見や本心を上手に引き出すスキルは、
HPだけでなく、
本来の医業や眼鏡処方にも通ずるものです。

そういうスキルや態度は一朝一夕で身につくものではなく、
普段の生活態度からにじみ出るものと私は思います。

貴殿のグループが眼鏡処方を行う場合に、
「あなたにはこれが一番です。」と、
教科書通りの処方を行って自己満足に
なっていないか危惧しています。

各種勉強している眼鏡士さんで、
外斜位や間欠性外斜視で眼精疲労を訴える患者様に、
これみよがしにプリズム眼鏡を処方したり、
PD調整をしたりする人がいます。

そのような処方をすることで、
輻湊しようとする能力が低下し、
外斜視のまま見ることが楽になりますが、
将来的にプリズム眼鏡なしでは
生活できなくなってしまったり、
斜視が進み整容面で問題が出てきてしまうリスクが
早まることを伝えているのでしょうか?

現時点の眼精疲労の問題と、
将来の見た目のリスクのどちらが重要からは、
患者様本人にしかわからないことです。
疲れやすいけれど、今はほぼ裸眼で生活できているので、

プリズムはかけたくない。という方もいらっしゃるのです。

・Mについて(質問15)

幸い、当院では眼鏡店様からのクレームを
頂いたことはありません。
(本当にないのか、いっていただけないだけなのかは
わかりません。こういうことを含めて、
なんでも断定的に記載することは危険な考えと思います。)

棲み分けという表現は、私はあまりよい
印象ではありません。
経営的な問題として排他的な印象を受けます。
眼科と眼鏡店は全国どこでも同じではありませんし、
それぞれの能力も、そこに住む患者様の評価も様々です。

【岡本様が眼鏡処方に関して、ビジネスでのみなく、
ただただ患者様のために、その手腕を発揮するする場を
希望しているのであれば、
ぜひ当院に勤務されては如何でしょうか?】ス


眼鏡士の皆さんも、通常の器材のみでの処方を行うより、
眼科の検査結果をすべて把握して眼鏡処方を行う方が安心で、
よりよいものができると思いませんか?

【いっそ、眼鏡士は全員、業務独占の国家資格にして、
眼科医院に勤務してのみ処方箋を発行できるようにして、
処方箋には試用レンズの種類を含めて
詳細に記載するようにするのは如何でしょうか?
眼鏡作成はただただフレームやデザインに関するものを
請け負う業の方が引き受ける形で。
というのは、少し冗談ですが】セ


現状のように患者さんが、個々の希望によって
処方箋をうけることができているということは、
それなりによいことなのでは?と思っています。?

・質問16

【私は、どちらかといえばレーシックに
否定的な眼科医です。
ただし、完全に反対しているわけでもありません。
実際にレーシックを受けた全員が
困っているわけではなく、
むしろ感激して喜んでいる割合の方が
多いのです。
各種リスクを説明せずに施術した医院があれば、
それば非常に問題であると思います。
ただし、ハローやグレア以外にも、regression、
将来的緑内障リスク、ドライアイなどの
リスクを説明して、それを受け入れて
治療を希望する人もいます。

こういう患者様を担当施設に紹介して、
あとでお礼を言いに来てくれる患者様もいらっしゃるわけです。

レーシックを選んだ医師や患者様の全てを
岡本様に否定する権利はありません。】ソ


【そして、私のその文章はレーシックについて詳細に
記載する分野で書いているのではありません。
レーシックという記載をするときに、
方法から起こりうるリスクをすべて記載するのであれば、
それは教科書です。】タ

                      (2014.12.31)

++++++++++++++++++++++++++

岡本              

なんと、なんと、
栗原医師の眼科では、
ロービジョンなどの特殊なメガネ以外の
普通のメガネにも、どんどん眼鏡処方箋を
発行しておられるとのことである。

栗原医師からの一回目の返事では
(引用はじめ)
当院ではもともと、視力も良好であまり
問題がない患者様に関して、
初めから眼鏡店での眼鏡作成を勧めています。
私だけではなく、私の友人、身の回りの
多くの眼科医がそのようにしています。
(引用おわり)

と書いてあったのである。
ところが、私からそれについて
質問9や質問10で問いを発せられたら、
もう答えのしようがなくなったらしく、
二回目のメールでは
「当院は通常の眼鏡処方も多くの曜日で
行っています」
だと……。
えええっ!(苦笑)

公開の場で、臆面もなくこういうことを書ける人とは
私はこれ以上議論をする気力が失せてくる。

しかし、せっかくの長いお返事に対して
これだけで済ませてしまうのも悪いかと
思うので、

1)栗原氏からの二回目のメールで栗原氏が私に
質問されたことに対しては、返答する値打ちがあると
私が判断したものについてだけ返答をすることにする。
今回私が答えなかった、栗原氏からの質問については、
それをなぜ私が無視したのかということは
いちいち述べないが、それは読者のご想像にお任せする。

2)当方への質問ではなくとも、
 特にコメントをつけるべきだと思った
 点については書いておく。

+++++++++++++++++++++++++++++

栗原医師の二回目のメールを読んで 
                        
(12.31)

                   岡本隆博

【 】アについて

たとえば、非医師がある行為を業として
行なって、それが医師法違反に問われたとする。
そうすると、医行為とはなにか、ということが
検察の段階や裁判で検討されるわけである。
それについては下記をご覧いただきたい。

  ⇒「メガネ店の眼鏡処方は違法か」
    http://www.ggm.jp/ugs/iho.html

蛇足:法律とは、○○法の条文だけを言うのではなく、
   それに対する解釈(行政官の解釈と司法官の
   解釈がある)と、さらに過去の判例、
   それらの積層によって「法律」が形成されているのである。


【 】イについて

眼鏡店の処方で作ったメガネへの見え方の
クレームを、眼科へ言いにいくのと、
眼科処方で作ったメガネの見え方のクレームを
眼科へ言いに行くのとでは、どちらが気がひけるか
ということの想像ができない人も、世の中には
いるらしい。
それと眼科では、そういうクレームへの対応の
場合の検査でもやはり無料ではないのですよね。(^^)

【 】ウについて

ええっ?これは眼鏡士の検眼に縛りをかける
場合のことを言っているのですよ。
それがなんでこういう返事になるのか、
わかりませんネ。

【 】エについて

眼鏡処方を眼鏡士だけができるようにし、
眼科ではやらせない、なんて、
荒唐無稽でおよそ非現実的な仮定を
たてないでいただきたいです。
そんな国、世界のどこにもありません。
……というか、「ない」という証明は困難なので、
もしあるのならどこがそうなのか、教えてください。

【 】オについて

アハハハハ(苦笑)
これまでに私がネットで発した数多い公開質問の中で
ばかばかしい内容のものがあるとおっしゃるのなら
それをぜひ指摘していただきたいものです。
ない、という証明はできませんが、
ある、という証明は、一つでも例を示せばできます。

【 】カについて

私が公開質問をした場合には、必ずその相手に
対して公開質問をした旨を知らせて、
質問への回答が来たらそれも掲載する
旨を述べています。
そうでないと欠席裁判のようになりますから。
でも、回答を送ってこられるのは、
ごくごく一部のかたです。
今回の栗原先生の場合は、質問ではなかったのですが、
やはりお知らせするのが妥当であると思ったので
お知らせしたのです。
わが国には言論の自由がありまして、
その自由の権利のもとにある人間が公表したものについて、
その人間に知らせずに、別の人が公表物で批判するのも自由です。
そういうことをされる可能性は、公表物で言論を
書いた人には必ずあるのですが、
他人から批判を受けるかもしれないとも思わずに
お気楽にいろいろ書いておられるかたが多いようですね。
栗原先生も、ご自身のHPの内容の一部に対して疑問を
呈した記事がネットに載るかも、なんてことは
想像のほかだったかもしれませんね。

私の場合は、もちろんですが、
自分が書いたことへの批判がきても、
きっちり反論できる用意がある内容のものでなければ
もとから公表記事は書きません。

ただ、その場合の批判の内容や、あるいは公開質問への
回答が、的外れのものだったり、論理性も低く
支離滅裂とも言うべきものであったりすると
対応に困りますね。(苦笑)

【 】キについて

ええっ?採用してから眼鏡士だとわかったのですか?
眼鏡士だから採用したのでしょ。

【 】クについて

私は前のメールで
貴院の眼鏡士は視能訓練士の業務もするのかどうか、
を尋ねたのに、こういう逃げた回答しかできないのですね。
なぜこういう回答になったのか、その可能性を書きます。

 
1)視能訓練士法に書かれたその業務がどういうものであるか
  よくわからないので、答えができない。
 2)眼鏡士に視能訓練士の業務をさせているとなると、
   保健所がうるさい(それは違法性があることだ)


おそらく2)でしょう(断定ではなく推察)が、
実は「はい、眼鏡士に、そういう視能訓練士の業務もさせています」
と貴殿が答えても、まったくかまわないのです。なぜか?
視能訓練士という資格は業務独占ではなく名称独占の資格だからです。

【 】ケについて

そんなもの、実態をすべて把握するなんて
無理に決まっているでしょ。(苦笑)
私はあくまでも公表物における疑問点を
問いただしたり批判したりするだけです。

【 】コについて

その出入りの眼鏡店は、貴眼科の中にあるのではなく、
貴殿とはまったく他人の経営によるものであり、
貴院とは資本関係もないのですね。
であれば、なぜ貴院に「院内処方箋」があるのか、
不思議ですね。

【 】サについて

私は、メガネ店の問診で眼鏡疾患が必ず分かる、
なんて全然言っていませんよ。
そういうことを感じた場合には眼科受診をすすめる
と言ったのです。
こういう読解力の人と議論をするのは疲れます。

【 】シについて

それは当然ですよ。
メガネ屋ではなく眼科なのですから。(苦笑)

【 】スについて

あまりおもしろくない冗談ですね。

【 】セについて

冗談というよりも妄想ですね。

【 】ソについて

レーシックの「すべてを否定」なんてしていません。
レーシックのあとで何も困っていなくて
メガネもCLも不要になって助かっている
という人も多いからこそ、年間に何十万もの
人がそれを受術してきたのです。
しかし、レーシックを受けたなかの
何%か(あるいは何割か)の人が
あとで非常につらい思いをしているという
実態があり、それはレーシックをした医師の
スキルのまずさということもあるかもしれない
けれど、それよりもむしろ、事前のレーシック
業者の説明が不足(予後データなどの情報提供が
少なすぎる)だったことが主たる原因でしょ、
というのが我々の主張です。
リンクで紹介した「近視手術の後遺症対策
研究会」のサイトを貴殿はほとんど読んで
おられないし、悲惨なことになったかたの
事例も貴殿はご存じないから、まだこういう
のんきなことが言えるのでしょう。

最近、レーシックの受術者がめっきり減ってきています。
3、4年前の最盛時は年間40万といわれましたが
暮れにレーシック患者の訴訟もありましたし、
来年はおそらく10万もいかないと思います。
その怖さが世間に知れわたってきたからでしょう。

信念と自信と矜持を持ってレーシックをやっている
医師であるなら、私から公開質問を受けたら
回答をしてくるはずですが、回答してきた人は皆無で、
唯一人、自分ではレーシックをしていなかった
大高医師が、当方のサイトを読まれて、
近視矯正の眼内レンズ手術をやめると
言ってこられたということが
あっただけです。その問答は↓

  http://www.optnet.org/syujyututaisaku/shitumon-35.html

【 】タについて

なんのなんの、貴HPのレーシックのところには、
詳しいことを書かなくてもいいのです。
リンクで、当方主宰の「近視手術の後遺症
対策研究会」のサイトを紹介しておけば
それで十分です。
そのサイトを読んでもなおレーシックを受けたい
と思う人は、それこそ運試しのつもりで
自己責任で受ければいいわけです。
それで、もしも、貴サイトから「近視手術の……」
のサイトにリンクをかけるのはイヤ、
とおっしゃるのであれば、その理由は?

                    (2014.12.31)


 
付記

 私からの前回のメールで
 眼鏡士の過去の法制化の蹉跌の経緯を書いた
 資料を送りましょうか、と言ったのだが、
 今回の返事では、それについては何もかかれていない。
 初めに栗原氏は、眼鏡店に対する「法整備ウンヌン」
 とおっしゃっていたのだが、
 それは、ちょいと書いてみただけで、
 実際には眼鏡士の法制化にはさほどの興味はない、
 ということなのかもしれない。


---------------------

この記事をアップしたことを栗原医師にメールで
伝えたが、下記のことも書いておいた。

 
(1)返事はいただいてもよいし、いただかなくてもよい。
 
 (2)また長い返事をいただいたら、全文をそのままで
   掲載するのではなく、要旨のみの掲載とすることもある。

 (3)それはイヤだというのであれば、ご自分のブログにでも
   思う存分書かれたらよいが、その場合、私に「ブログに
   書きましたよ」と知らせてほしい。

 (4)お返事をいただいても、掲載は来年4日以降になる。


栗原医師からのメール(1月3日)と
それへの私のコメント(1月5日)

    

1月3日夜に栗原医師から、返事メールが
きましたが、前回に述べたように、
ここではまず全体の要旨を書き、
次に、これ以上瑣末で無駄な枝葉に伸びた
議論をせずにすむように、
栗原氏からの返事の中で、本サイトの主旨から
それたものは不掲載とし、その主旨の点でも
これは掲載するべきだと私が判断した部分について掲載し、
それに対する私のコメントを書きます。

 
*もし、栗原氏がそういう措置をご不満とされる
  のであれば、ご自身のブログにでも、思う存分
  書いてください、といってあります。


そして、そのあとに、栗原氏からの12.31のメール
に対する私のコメントにおいて書き漏らした点について、
書き加えておきます。

++++++++++++++++++++++++

1月3日の栗原氏のメールの全体要旨

「自分は岡本氏の『「眼科での眼鏡処方』の考え方には
同意できない。私の知り合いのメガネ屋さんたちも、
私の意見に同意しており、岡本氏の意見に賛同する人は
誰もいない」

---------------------------

以下に、栗原氏からのメールの内容の一部を
そのまま引用し、それに対する岡本の
コメントを書く

●眼科が眼鏡処方箋を発行していない国がどこかに
ありますか、という前回の岡本の問いに対して

栗原氏いわく
どこの国で眼鏡処方箋を発行していないのかではなくて、
「眼科が眼鏡処方箋を発行するのをやめれば」
というのが貴団体の主訴なのではないでしょうか?
仮にそうであるなら。という意味での返信です。

岡本
このサイトの我々の我々の主張は、上記の内容ではありません。
このサイトの冒頭の「我々の主張」をもっとよく読んでくださいネ。(−^)

●これまでの岡本の公開質問の中で、ばかばかしい内容のものが
ありましたかという、前回メールでの岡本からの問いに対して

栗原氏いわく
個々の医院様や眼鏡店への公開質問を指摘するのは、
相手方に対して、少なからず影響を持ってしまう
可能性があるので、控えたい気持ちですが、
例えば2011.5.8に記載された質問の
元のHPは消失してしまっているようですので。
一般的なことを書いた部位には「当たり前」と指摘してみたり、
他に細かい部位に指摘を入れてみたり、
もとの筆者は「岡本様や眼鏡士さん」に役立つように
記載しているわけではないのだろうと思わなかったのでしょうか?
ごく一般的な知識の患者様に対して、
限られた制限の中で、わかりやすく記載することが
目的だったのだろうとは考えられませんでしたか?

岡本
ネットサイトでの顧客向けの宣伝記事においては、
その主たる想定読者が専門家ではないからこそ、
単にわかりやすいだけでなく、
内容に誤りや誇張がない表現であることが肝要です。
また、ネットサイトは、見込み顧客だけが見るものではなく、
誰が見るかわからない、ということも考えに入れた
内容であるべきでしょう。
メガネ店も含めてネットでの宣伝サイトの場合、
非専門家が見たら「そうか」と思うものであっても、
同業の専門家の鑑識には耐えない内容のものがけっこう多いです。
私が「眼鏡公正広告協会」のサイトで質問でとりあげるのは
そういうサイトの一部の文章ですが、私は巡回ロボット
ではないので、私が見逃しているものも
かなりあると思います。

栗原氏いわく
当院はORTが4名に存在し、眼科検査に関しては充足しています。
私個人は携わってもいいかもしれない。
と考える場合もあるのですが、ORTの自主性により、
他のスタッフが眼科検査を行わない形式となっており、
法的に非常にクリーンな眼科と自負しています。

岡本
ということは、法的にグレーの眼科もあるのですね。
それがあってこその、この「自負」でしょうが、
ではグレーな眼科はどこにあるのでしょうか。
それと、貴院では眼科士はORTの業務をしない
というのであれば、私が12.30メールで(質問8)の
お尋ねをしたときに、それに対する回答として、
はっきりと「当院では眼鏡士には眼科検査をさせていません」
とお答えになればよかったのです。
ただ、そうであれば、貴院の眼鏡士さんは屈折検査も眼鏡処方も
なさらないのでしょうかネ?
それとも、屈折検査や眼鏡処方は眼科検査には含まれないのでしょうか。
前の12.31メールで貴殿は
《当院のように眼科に在籍する眼鏡士による処方が、
個人的には最も好ましい》と書かれたのですが……?

またもし、眼科での屈折検査や眼鏡処方が「眼科検査」
すなわち「医療行為」ではないのだとしたら、
それを眼科(医療機関)で行うのは中止すべきでしょう。

それと、法的にクリーン云々、とおっしゃいますが、
眼科のなかで医師の指示監督のもとでなら、ORTでなくとも、
誰がどんな検査をしても法的には問題がないのですが、
そのことを貴殿はご存知ないのでしょうか。
また、あとでその理由を述べますが、
眼科でしかできない眼鏡処方以外の眼鏡処方を
眼科で行うのは、一種の越権行為であると、
私は言いたいです。

栗原氏いわく
眼鏡店は開院当初、周囲の眼鏡店様を中心に声をかけ、
協力頂ける店舗様に院内に出入りして頂いております。
直接店舗に伺うことが難しい交通弱者もいますし、
ロービジョンエイドの処方には公的書類も多いので、
院内で完結できることはとても助かっています。
院内で斡旋しているという意味で「院内処方箋」
と呼んでいます。資本的には当院とは全く関係がありません。
もちろんリベートもありません。
他にも参加して頂ける業者様がおられれば、お迎えしています。
ただし、レンズの種類や仕入れ値などを調査させて頂き、
ご紹介する患者様には販売価格を一定以下に
抑えて頂くことに協力して頂く必要があります。
昨年、参入希望の店舗様もありましたが、
販売価格が高く(利益率が高い)、
患者様の負担が増えてしまう問題からお断りしています。

岡本
であれば、「院外処方箋」というのは、貴殿の眼科での斡旋を
断った人たち、あるいは斡旋に適しない人たちに発行する
眼鏡処方箋なのですね。(^^)
どこのメガネ店でも調製できる普通の度数のメガネの場合でも
貴院では眼科自らがわざわざ「斡旋」するのですか。へえ〜(^^)
でも、自分が気に入る枠があるかどうかは、
メガネ店に行ってみないとわかりませんよね。
それで「斡旋先の店に自分の気に入る枠がなかったとしても、
他のメガネ店に行くのはダメ、必ずう斡旋先の店で買うこと!」
なんてことは、まさかないですよね。(^^)

その場合、他のメガネ店に行ったら、院内処方箋が院外処方箋に
ぱっと変わるのかもしれませんが、処方箋に「院内」とか「院外」
とか書いてあるのでしょうか?(^^)

それと、もしこの眼科の院内処方箋で斡旋先のA店で
作ったメガネでうまく見えないというクレームが
A店に持ち込まれた場合には、
A店で屈折検査をしたりはせずに、眼科でまた
検査をしなおすのですね。
それは有料なのですね。

でも、その場合のレンズ入れ替えの必要が出たら、
その料金はもちろんA店が負担するのですよね。(^^)

ということは、眼科がヘタな処方箋を書いてしまっても
尻拭いは斡旋先のメガネ屋がするので眼科は無傷……
どころか、また検査料が入る、ということですね。

それでホントに緊張感のある眼鏡処方ができるのかな
という疑問を私などは感じてしまいます。

それと、貴院では「先生、ぜひ当店にも処方箋を
まわしてください。お願いします。(もみ手)
当店のレンズの仕入れ値や販売価格も、
本当のところを申し上げますので」と
頼みに来るメガネ屋が後を絶たず……ですか。

そこには、眼鏡「士」の矜持はもちろんのこと
商人の常識(仕入れ価格を他人に言うことは
仕入れ先に対して失礼)などはでさえも、
もはやこれっぽっちもありませんね。

そこまでしないと店がなりたっていかないのか、
あるいは、そこまでしなくとも困りはしないけれど、
どこまでも欲が深いのか……

逆に、眼科の方から、メガネ屋に対して「あなたは
すごく腕ききなので、ぜひ当院へ来て眼鏡処方を
やってください」と頼みに行くというのであれば、
まだ、分からぬでもないのですけどね。
(ただし、それは制度的には私の主張とは違いますが)

栗原氏いわく
今回、岡本様からの連絡で、貴殿のHPを拝見して、
私の思った以上に問題があるのかと驚いた次第です。
ところが、この数日、実際に当院近隣の眼鏡店で
意見を聞いたところ、「ぜひ処方箋を頂いたい」と、
岡本様のご意見とはかなり様相が異なるようで、
「ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会」というのは
なんなのだろう?と疑問を持つようになりました。

岡本
当方の会の内容は、普通の読解力のある人なら
そのHPを見ればわかるはずですが……。
「私の思った以上の問題」はどこにあるのですか。(^^)

栗原氏いわく
「眼科医が処方すべきでない」という意見は、
本当に多くの眼鏡士さんの訴えなのでしょうか?
岡本様を含めた極少数派の意見ということも
あるのかもしれないと思っています。

岡本
ええっ?「眼科医が処方すべきでない」ですって?
そんなこと誰も言っていませんよ。
そんなヘンな言葉を一人歩きさせないでくださいね。
貴殿はこのサイトの冒頭の主張を
読んでおられないのでしょうかね。

それはそうと、腕が立つ眼鏡技術者ほど、眼科では
眼科でしかできない眼鏡処方以外のものについては、
その眼鏡処方をしてほしくないと思っています。
これまでに私はその意見を多くの知り合いの眼鏡士から
聞きました。
逆に、「眼科処方箋なら、どこの眼科のどんなものでも歓迎」
という眼鏡店は、顧客本位ではなく商売本位の店だと私は言いたいです。
貴殿のお知り合いの眼鏡店のかたで、私のその意見には反対だから
私と議論したいというかたがおられるのであれば
ぜひご紹介ください。
もちろん、覆面はダメですよ。あ、貴院の眼鏡士さん
(氏名不詳ですが)は、いかがですか?

栗原氏いわく
貴殿の訴えは、端的にまとめれば「眼科での処方は望ましくない。
でも、眼鏡店で疾患の見逃しがあった場合の責任は取りたくない。」
ということになるかと思います。

岡本
んモ〜(苦笑)、違う!って……。

栗原氏いわく
私は患者様のリスク軽減のために、視力が良好であっても
問診などから疾病が疑われる場合や、矯正視力で1.0以上
でない場合などは眼科受診を勧めて頂きたいと思っています。
質問ですが、「眼科受診歴がない60歳の男性で、
両眼ともに裸眼視力は0.2。近視性乱視を矯正した
矯正視力は0.7。眼位や瞳孔に異常はなく、
問診でも急激な変化はなし。」
このような患者様が始めていらした場合、
眼科受診を勧めていますか?
また、これまで同じような矯正視力が
0.7しかない患者様がいらしたときに、
眼科受診を勧めることなく、
眼鏡を処方したことがありますか?

岡本
いまさらなんでまたこういう質問をなさるのでしょうかね。
だって、私は前回に、《私は、メガネ店の問診で眼鏡疾患が必ず分かる、
なんて全然言っていませんよ》と書いているのですから。
要するに貴殿は「眼鏡店では病気の見逃しがあるかも」という
懸念を言っておられるのですよね。

しかし、それについては私は、12.30の記述における、
「【J】について」の項でちゃんと説明をしていますが、
もうお忘れになったようですので、そこを再読してください。

もう一度書きますが、眼科医でさえ病気の見逃しが
あるのだから、メガネ屋にはそれ以上の見逃しがあって
当たりまえ……ですよ。

それで、もし貴殿が「その見落としの懸念があるゆえに
メガネ店での眼鏡処方は良くない」と本気でおっしゃるのであれば、
貴殿は、「眼鏡店の眼鏡処方全廃論者」になるべきであり、
少なくとも貴殿の息がかかっている「眼科出入りのメガネ屋」
さんたちには、店での眼鏡処方を禁じるべきですが、
実際にそうなさっているのでしょうかね。

あるいは貴殿は、逆に
眼鏡店が病気発見の能力と法的義務を持つ、
アメリカのオプトメトリストのような制度がよいと
おっしゃるのでしょうか。
そうなったら眼科との関係がよけいに悪化しますよ。


 
* なお、私は前回メールで栗原氏のサイトにおける
   レーシックの記事に、当方の「近視手術の後遺症……」
   のサイトへのリンクがけをご提言し、
   それをなさらないのなら、しないことの理由は?
   と書いたが、それについては栗原氏からの返事はなかった。

   また、私の前回メールに書いた下記の箇所への栗原氏
   からのコメントも、1月3日の栗原氏からのメールにはなかった。

   ----------------------
   それと、眼科では、そういうクレームへの対応の
   場合の検査でもやはり無料ではないのですよね。(^^)
   ---------------------


一般の人に、一度こういうアンケートをやってみたらどうでしょう。

(1)眼科の診察(検査)では絶対に眼疾患の見落としは
  ありえないと思いますか。
  ( 思う ・思わない )

(2)メガネ店(眼科のような検査設備はない)しでは、
  目の病気を発見してくれると思いますか。

  (  )必ず責任を持って発見してくれて眼科受診を薦めてくれる。
 (  )何かの異変に気がつけば、眼科受診を薦めてくれることは
      あるかもしれないが、医学の専門家である医師では
      ないのだから、必ず目の病気を見つけてくれるとは
      思わない。メガネ店はメガネを売るところだから。
  (  )メガネ店は目の病気には関心も知識もないので、
     そういうことにはおかまいなくメガネを販売する。

【私の体験からの考察】

「目の異変に気がついて眼科受診をすすめてくれたメガネ屋
のおかげで、大事に至らずにすんだ」ということで、後日その
お客さんがメガネ屋にわざわざお礼にき来たという話を
ときどき聞くし、当店でも過去に何度かあった。

しかし、メガネ屋がそいういう眼科受診のおすすめをするのが
メガネ屋の当然の義務だと、お客さんが思っていたのであれば、
わざわざ礼にくるはずはなく、メガネを売るのが商売のメガネが
職業人として倫理的にたいへん良いことをしたと
思ったからこそ、お礼に来たということに相違ない。

メガネ店での、「異変への気づきと眼科受診のおすすめ」は
いわば、メガネ屋に対する国民の期待(←快適なメガネを購入したい)
以上の行為であり、決してメガネ店の(法的)義務ではなく、
職業倫理に属することであるが、倫理的な行為というものは、
第三者が強制的にそれを行わしめる性格のものではなく、
それができないからと言って弾劾されるべきものでは
ないのである。

しかし、それでもなお、熱心で高い人格を持ったメガネ屋は
光学的なことだけでなく、眼疾患の勉強も継続する。
お客さんの期待以上のメガネ屋になりたいから。

++++++++++++++++++++++++++++++


岡本が12.31のコメントに
書き漏らしたこと



話が少し前後して恐縮であるが、
12.30の私の記述の中の番号つきの質問に対する、
12.31の栗原氏からの回答について、
私は12.31にコメントを返したのだが、
その12.31コメントに書きもらしたことを、
以下に付記しておく。

(下記の文中《 》でくくった文は、12.31の栗原氏の
回答文から原文のまま引用したものである)


(1)誠実な回答態度か?

私に対して栗原氏が最初に送ってきたメールの
冒頭に批判的に書いてあった
著作権のこととプライバシー云々について、
私は12.30のメールで
それに対するコメントを書いたのだが、
そこでお尋ねした
(質問6)と(質問7)について、
栗原氏は逃げ(そらし)と韜晦の回答しか
書いておられない。
特に、栗原氏が、プライバシーがどうこうと言って
私を批判されたことは、まったくヘンな言いがかりに
過ぎないわけであり、それについて私が質した(質問7)
に対してはどうにも釈明のしようがないので、
(質問7)だけを独立させずに(質問6)とくっつけて、
ヘンな一般論での回答で逃げた、というふうに読める。

だから、このはずした回答は、自分にはどうにも
困る質問に対する回答を、なんとか苦しまぎれに
糊塗してしまおうとする、不誠実さの現れではないのか
と、私には感じられるのである。


(2)栗原氏の眼科にいる認定眼鏡士とは

栗原氏は、私が提示した眼鏡技術者向けの
コンテスト問題について、「面白そうなので
当院の眼鏡士にやらせてみる」とのことである。

あれで高得点を取れることは、優秀な眼鏡技術者で
あることの必要条件なのであり、決して十分条件
ではないのであるから、あれで良い点を取れたからと
言って安心はできないのだが、逆に、あれで非常に
低い点しか取れなかったのであれば、優秀な眼鏡
技術者とは言いがたいのである。

それはそうとして、
私は下記の2つの理由から、栗原氏ご自身にも
あの問題にぜひ取り組んでみてほしいと思う。

 
1.栗原氏は12.31の私へのメールの中で、
  プリズム矯正に関するご自身のご意見を披露して
  おられる。
  その内容としては、プリズム矯正は慎重に適正に、
  という、当然至極のことをおっしゃっているのであるが、
  それはともかくとして、栗原氏は、適切な眼鏡矯正
  ということについて、決して無関心なのではないようだし、
  一家言もお持ちのようなのであるから、
  それならば、あのテスト問題をやってみて、ご自身が
  眼鏡についてどれほどの知識と理解度を有しているのかを
  チェックしてみられるのが良いのではないか。

 2.栗原氏は眼科において、自院のスタッフなどが決めた
  眼鏡処方の値に対してハンコを押す人である。
  であれば、当然ながら、その値が適切なのかどうかを
  判断する評価能力を持っていなければならない。
  栗原氏にその能力があるのかないのか、
  それを、このコンテスト問題をやってみて
  チェックしていただくのが良いのではないか。


(解答をお送りいただければ、
必ず詳しく採点し詳しい解説もお送りしますが、
点数は公表しません。(^^))

それと、認定眼鏡士のリストを見てみたが、
 http://www.megane-joa.or.jp/meibo/meibo2/ibaraki.htm
(2015.1.3現在)
この眼科がある茨城県の石岡市に、勤務先名が
この眼科になっている認定眼鏡士は存在しない。
茨城県の近隣の県(福島、栃木、埼玉、千葉、
東京)にも、勤務先としてこの眼科の名前が
書いてある人は見当たらない。

このリストで、石岡市に勤務または在住の
認定眼鏡士として名前が書いてあるのは4名だが、

 1)もしかして、そのうちの誰かがこの眼科に勤務
しているのだが、何らかの理由でその勤務先を眼科ではなく、
「出入りのメガネ店」の名前にしてある、
ということなのだろうか。

 2)あるいは、この眼科に認定眼鏡士がいるというのは、
栗原氏の「思い違い」なのだろうか?

 3)あるいは、栗原氏の眼科にいるのは「元認定眼鏡士」であり、
いまは何らかの理由で登録を抹消されている人なのだろうか。

 4)あるいは、栗原氏の眼科の認定眼鏡士は、公益社団法人
日本眼鏡技術者協会の認定した眼鏡士ではなく、ほかの団体が
認定した眼鏡士である。(もっとも、「認定眼鏡士」の
称号については同協会が商標権を持っているので、
答えがこの4)である蓋然性は低いのだが)

 5)その眼鏡士は、協会の認定眼鏡士リストに、
眼科の名前を入れて掲載されるのはイヤなので、
協会に頼んで、リストからはずしてもらっている。

もし、上記1)〜5)のどれでもないというのなら、
なぜ、このリストに栗原氏の眼科に勤務する眼鏡士が
掲載されていないのかということの理由と、
そのかたの名前をぜひお聞きしたいものである。
そんなものは「秘匿すべき個人情報」でもなんでもなく、
はじめに栗原氏のほうから「当院には認定眼鏡士がいる」と
ブログに書かれたのであるから、
「問われたら開示すべき事項」であるはずだ。

(3)我々の主張の理由

私からの(質問11)に対する回答の中で
《当院のように眼科に在籍する眼鏡士による処方が、
個人的には最も好ましいのでないかとは思っています。》
と栗原氏は言うが、これまでの文脈からして、
これはもちろん下記のaの意味であり、
bの意味ではないと思う。

 
a.眼鏡処方を希望して眼科に来た人に対する
  眼鏡処方や、その他のことで眼科に来た人に
  眼科がその人には眼鏡が適応であると判断した
  人への眼鏡処方において、それをメガネ店で
  行なっても別段さしつかえがなさそうであっても、
  それは眼科に所属の眼鏡士がするのがよい。

 b.いかなる眼鏡処方も、メガネ店ではせずに、
  すべて眼科に所属する眼鏡士がするのがよい。


しかし、なぜ栗原氏が《個人的に》そう思うのか
ということは書かれていないのである。

なお、何度でも言うが、
私が主宰する本サイトでの
我々の初めからの基本的な主張は、

「眼科で、この人のメガネはメガネ店で
測定して作ってもよい、と判断した場合には、
その眼鏡処方は眼科ではしないで、
眼鏡店にさせるのがよい。
なぜならその眼鏡処方はもはや医行為ではないから」

というものであり、
その詳細については、このサイトをご一覧
いただくとおわかりいただけると思うが、
すべて読むほどの時間はないというかたは、
下記の記事だけでもお読みいただければ
幸いである。

「私たちの主張の理由」
    http://www.ggm.jp/ugs/shucho.htm

 *もし栗原氏が上記の記事をまだ読んで
  おられないのであれば、ぜひ読んでいただきたい。

なお、念のために書いておくと
私は下記の@〜Bのような主張しているのでは
ないので、誤解されないようにお願いしたい。

@メガネの処方は(すべて)眼科ではせずに
 メガネ店でするのがよい。

Aメガネ店では、店での検査で何か疑問を感じる
 ようなことがあっても眼科受診を薦めたりせずに
 自店で処方してしまうのがよい。

B優れた眼鏡店なら、治療を要するような眼疾患が
 あれば、それを必ず見つけて眼科へ紹介を
 するので、自分の眼がとにかく見えにくいと
 いう人は、眼科へいかずに眼鏡士のところへ
 行ってもよい。


ちなみに、アメリカでは、眼鏡処方については、
眼科医とオプトメトリストの両者による
業務独占であるから、上記のAの「眼鏡士」を
「オプトメトリスト」と換えて読めば、
それがアメリカの今の制度になるのであるが、

アメリカの眼科医とオプトメトリストは、
「棲みわけ」が完全にはできていない形に
なっているので、個人的な関係はともかくとして
お互いの団体どうしはなかなか仲良くできない。

また、処方はしないで調製販売だけする
オプティシャン(これも公的資格)と、
オプトメトリストも、眼鏡販売という業務の
重なりがあるので、これも個々の関係は
別として、全体どうしではうまくいかないのである。

米国の眼鏡については、概ね下記の構図であると、
私は理解している。

  眼科医      治療 検査 眼鏡処方 
  オプトメトリスト    検査 眼鏡処方 眼鏡調整販売
  オプティシャン             眼鏡調製販売

これをもし、下記のように棲み分けしたら、
お互いの団体どうしの反目はほとんどなくなくなって、
ユーザー本位の眼鏡処方が可能となると私は思う。

  眼科医       治療 検査  
  オプトメトリスト     検査 眼鏡処方 
  オプティシャン              眼鏡調製販売

 * この表を見てわかることは、眼科医と
  オプティシャンには業務の重なりはまったく
  ないから互いに反目のしようがないのだが、
  ただし、オプトメトリストを雇用している
オプティシャンであれば、そういう反目は
ありえると思う。

(4)棲み分けの重要さ

たとえば、弁護士と弁理士は、法的(形式的)には、
弁護士が弁理士の業務範囲も覆っている(弁理士が
できることは何でも弁護士もしてよい)のだが、
実際にはほとんど棲み分けができているので、両者の
団体どうしでの関係は、特に悪くはない。

逆に弁護士と司法書士は、弁護士の業務の一部に
司法書士が徐々に入ってくるにしたがって、
互いが反目することが多くなってくるわけだが、
もっと分かりやすい例をあげてみる。

A店:メガネと補聴器を販売している。
B点:補聴器だけを販売している。
C店:メガネだけを販売している。


B店とC店は業務の重なりがなく反目する要素がないので、
お互いに顧客を紹介するなどの協力関係になり得るが、
A店とB店、あるいはA店とC店は、そういう
協力関係にはなり得ない。

眼科と眼鏡店は、個々にはいろんな形で協力関係に
あるところもあるが、「普通の眼鏡を処方する」という
業務の重なりがある以上、全体どうしでは、表面上は
ともかくとして、内実まで互いに協力関係にある
というのは無理である。

眼科とメガネ店は患者(消費者)のために良き
協力関係であるべき、などときれいごとの建前を
言うのは簡単であり耳タコなのであるが、
実際には、現状のままでは半永久的にそうならない。
その原因は「眼鏡処方という業務の重なり」
以外には考えられないのである。

そして、その「重なり」の部分の大半は医行為ではないのだから
そんな「医行為ではない眼鏡処方」からは、眼科が
手を引くべきであり、それは眼科の「小さな親切、大きなお世話」
とでも言うべきことだ、それはと私は言いたいのである。

それと私は「眼科の屈折検査には保険点数はつくが、
眼鏡処方には保険点数はつかない」と聞いているが、
ではそれはなぜなのか、と栗原医師は考えたことが
おありかな?

なお、いくつかの県では、眼科医会と小売組合がある種の
協力関係にあるが、それは「まずかった眼科処方箋の尻拭い
(レンズ入替)は組合加盟店で無料奉仕でさせてもらい
まっせ〜」という、眼鏡士の「士(武士)」としての矜持を
捨てた「商売商売」のもみ手作戦をメガネ組合が提言し、

それを眼科医会が「そうか。おまえは愛いやつじゃのう」
とばかりに承諾し、「だったら、眼科発行の眼鏡処方箋の
指定メガネ店は組合所属の店だけ、いうことにしようか」
ということで話がまとまったものにすぎないのである。

しかし、これも一種の「眼科とメガネ店の癒着」と言って
よいのではないか。

そんな組合の親分さんがたも眼鏡士の法制資格化運動に参加して
いるようだが、眼鏡士が国家資格になった後も、そんな
「もみ手」を続行するつもりなのだろうか。

あるいは、運動の総帥である津田節哉氏は、それについては
どう思っておられるのであろうか。

組合の親分がもしその方式を続ける(津田氏が許容する)
つもりだとしたら、少なくともそういうことをしている県の
小売組合に所属する資格保持者については、その資格名は
「眼鏡士」ではなく「眼鏡屋」としたらよいのでは、と
私は津田氏に提言をしたい。

++++++++++++++

終わりに、蛇足ではあるが、

眼科での眼鏡処方を監督する立場にある栗原氏に
私は下記のことを問うておく。


質問1

どこで行なおうが、眼鏡処方を目的とする屈折検査では、
両眼開放屈折検査を行なうべきです。
貴眼科では、両眼開放屈折検査を実施しておられますか?
しておられるとすれば、どういう方法で各眼別の一次矯正を
行なって、両眼融像視における各眼鏡別の乱視を測定して
おられるのでしょうか?

 * 万一、両眼開放検査どういう検査なのか、よくわからないとか、
  その必要性を関知していないとかおっしゃるのであれば、
  これまでに何度か紹介した拙著書をお読みください。↓

 『眼鏡処方の実際手法』
   http://homepage1.nifty.com/EYETOPIA/books.html


質問2

不同視眼の上斜位は、光学的な斜位の介入を排除して
測定しないといけませんが、その場合になるべく複数の
検査法で確認するのがよいです。
では、その測定方法を3つ以上挙げることができますか。
(下記の「大阪病院からまわってきた人」の事例では
そういう方法で上斜位を測定したのです)

------------------------------

大阪病院から回ってきた人
              岡本隆博

大阪病院へ糖尿病で通っている44歳の男性が、
「眼科で『最近、近くの文字が見えにくい』と言ったら
『それならどこかのメガネ屋で測ってもらって
メガネを作ればよい』といわれまして、
ネットで調べてここへ来ました」
とのことで来店されました。
検眼してみますと下記のようになりました。

5m完全矯正値
R=0.8(1.2×S+0.50 C-1.50 Ax100)
L=0.2P(0.2×S+2.50 C-0.25 Ax45)
              R:1△BD  PD69
  (かなりの不同視であり、視力不同眼(注1)でもあるので
   光学的な斜位の介入を防ぐ方法でダブルチェックしました)

本人から「左は子どものころから遠視弱視で
あまり見えない」
とお聞きしましたので、
まず、左右別に裸眼視力を見て、眼位を測定して矯正して、

次に右眼の屈折測定ですが、この人の場合は
下記の方法で両眼開放で行ないました。

《 ここは伏せておきます 》

次に左眼は、
左右に偏光フィルターを入れて
左眼用の0.2と0.3のラ環状を見せて
測りました。
それで、パソコンと本を見るメガネとして
R=S+2.00 C-1.50 Ax100
L=S+3.25
        R:1△BD  OCD60
としました。

まだ老視の初期なので中近両用にしなくても
パソコンも本もOKでした。
左眼の加入度を右眼よりも少なめにした理由は、
みなさまお察しのとおり、上下プリズム誤差を減らすため、です。
お選びになったフレームは、鼻幅が広いので角膜頂点間距離を
短くできる
エンボルグ、42□30 グレー でした。

なお、この大阪病院は、元は国立で、いまは独立行政法人です。
大きな病院では、メガネ屋でもできる眼鏡処方は
やめとく、というところがときどきありますね。
このかたの場合、眼科でのその判断は正解だったようです。
            (2014.10.18)

 
(注1)「視力不同」というのは、私が平成18年に
    「日本眼鏡技術研究会」であらたに提示した概念
    (専門用語)であり、その詳細は拙著書『眼鏡処方の実際手法』
    にも掲載してあります。


なお、12.29の栗原氏のメールにいわく
 《多くの眼科医は病気に対する治療のみで
  手いっぱいであり、眼鏡処方が眼鏡店で
  本当に安全にできるのであれば、
 手を離したいと思っているのではないでしょうか?》

ここで言う「本当に安全に」というのは、「眼疾患を
確実に見つけて」という意味以外にはないと読める。
近視過矯正などを避けて、ということではないだろう。
それは、この討論で最初にリンク紹介した栗原氏のブログを
読めば、そうであると察せられるのである。

では、メガネ屋で栗原氏が言うような「本当に安全」な
眼鏡処方が可能だろうか。
否。
メガネ屋は医者ではないのだから
そんなことは無理に決まっている。
「しかし少なくとも、眼科で診療のあとで『この人のメガネはメガネ店
でもできる』と判断した人については、メガネ店に眼鏡処方を
ゆだねたらよいのでは?それはもう医行為ではないのだから」と
私は言っているのである。
この大阪病院の例のように。


質問3 

上記の事例で、伏せてあるところの内容がわかりますか。
 ヒント:普通の両眼開放の各眼別の一次矯正の手法ではありません。


質問4
下記を読んで、なにか異論があればおっしゃってくださいませんか。

「K眼科への報告書」
http://usukal.biz/1309141.html
岡本(1月6日)

上記の1月5日の記事のことを栗原医師に知らせたあと、
同医師から私にメールが4通来ましたが、
いずれも、私が書いた1月5日のメールへの
返答とは違うものであり、ここに
掲載すべき内容のものではないと
私は判断しました。
今後も同医師から私にメール等が来た場合には、
そういう判断により(一部)掲載または不掲載とします。

 
蛇足 : 栗原医師は私の知り合いのメガネ屋さんや、
     メガネ業界の団体などに電話をかけて、
     何やらお尋ねになっているとのことです。(^^)


++++++++++++++++++++++

岡本
(1月8日)


栗原氏が私の最後の1.5メールに対して、
返事をなさらないのは、
「私は栗原氏の1.3のメール
の一部をカットして掲載した。次も同じことを
されるといけないから」だそうです。

(でも、要旨掲載にとどめるかも、ということは
私の12.31メールで申し上げてあったわけで、
栗原氏はそれを承知で1.3メールを送ってこられらのでは
ないのでしょうか?)

ま、とにかく、栗原氏が私の1.5メールに対する
お返事を書かれなくとも別にかまわないのですが、

この先生、ご自身のサイトのQ&Aにおいては、
http://www.sannoudaiganka.jp/qa/yybbs.cgi?mode=form&list=topic
(2015.1.8現在)
今回のやりとりのうち、初めのご自身の発言のみを
掲載されて、それ以後は『すべて』カットされているんですよね。(^^)
私がカットした量の何百倍のカットをされたのでしょう?(^^)

今回の二人のやりとりのうち、
もしも、私が書いたものに対しては著作権がどうこうとか
いう心配があるのであれば、リンクがけをしておけばよいのに、
それもしていません。
ご自身のサイトの読者に、今回のやりとりを
読まれたくないから、でしょうか。

また、このQ&Aにおいては
桜井と名乗る人物の投稿が載っていて、
そこに当店で作ったメガネへの中傷が書いてあります。

(引用はじめ)
大阪に在住しているものです。
栗原先生のブログは一般の患者にとってとてもわかりやすく、
よく読ませてもらっています。
質問者は●●の●●●●●という眼鏡店の店長です。
そこで数年前に妻が4万数千円のメガネを作ったあとから
斜視が悪化しました。
昔からときどき目が外を向いてしまうことがあったのですが、
メガネを外すといつも外を向いてしまうのです。
近くに●●●●眼科というのがあり、そこで相談すると
メガネのために斜視が悪化したとのことでした。
眼科の先生も「あの眼鏡屋は危ない」とのことでした。



(引用おわり)

この投稿文において、店の名前は黒丸にしてありますが、
その前に「岡本隆博」の名前が出ているのですから、
誰でもネットなどで調べればすぐに
どこの何という店かが分かります。
だからこの投稿では、店をはっきりと名指しているのと
同じことです。
それで、この投稿者の名前は「桜井」だそうで、
もしそれが仮名ではなく、本名だとすると、
どうにも信憑性が薄いのです。
なぜなら、当店のカルテを見ますと、桜井という姓の女性では、
2005年と2012年に別の人物二人に
メガネを作っています。
どちらも強度近視ですが、プリズムなしです。
この眼科医がそういう批判をするのであれば、

・そのメガネの度数。
・なぜそのメガネが外斜視を悪化させたのか。
・どういうメガネであれば、悪化させなかったのか。
・この医師はその女性にどういう度数のメガネを
 処方したのか。
・そのときになぜ当店に対して注意を与えなかったのか。
そのことについて、私にぜひ説明していただきたいです。
(栗原氏が桜井氏を通じて、その眼科医に
連絡すればよいわけです)


それで、この場合、桜井なる人物の住所も氏名(フルネーム)
も不明なのですが、この投稿の文責は、
その人物(実在したとして)と、このブログの管理者
すなわち栗原医師が共同で負うべきなのですが、
もしも、栗原氏から桜井氏に連絡がつかないというのであれば
栗原氏が単独で文責を負わねばなりません。

このQ&Aの投稿文に対して
私からこういう疑問を呈されたからには、

栗原医師は
・そのメガネの製作年月日
・そのメガネの度数
・それを批判し、当店を誹謗した眼科名

を公表し、私に対しては、
・その投稿者の住所氏名

これらを示さない限りは、
このQ&Aの当該記事の内容は、営業妨害や名誉毀損となり、
刑事責任を問われたり、民事上の損害賠償請求裁判の
対象になるおそれが多分にあると
私は考えます。

 * なお、あえて申し上げておきますと、この投稿は、
  栗原氏が捏造したもの……ではなく、
  過去に私から公開質問を受けて返事ができなかった
  人物で、ある眼科とたいへん仲良しの大阪のメガネ屋、
  A氏の手になるものではないかという疑いを
  私は持っています。
  
  本人が桜井と名乗っているのであれば、それは
  おそらく偽名でしょうが、栗原ブログへの桜井氏
  からの投稿が今回初めてであったのであれば、
  「よく読ませてもらっています」というのはウソで、
  A氏は私のHPを常に見ており、このサイトで今回の
  栗原氏との討論を見て、初めて栗原ブログを見、
  そして私を貶めるために、栗原氏に虚偽の内容の
  通信を送った、というのが私の推察です。
  もし、そうでないとおっしゃるのであれば、ぜひとも、その
  投稿者の名前と眼科の名前を教えてほしいものです。


また、そのあとの投稿は、下記のとおりですが、

(引用はじめ)
私は愛知在住の眼科医ですが、同じグループのメガネの●●という店舗で、
強度近視用のメガネを購入した患者さんからクレームを受けたことがあります。
進行期の緑内障を見逃しただけではすまず、なんと睫毛とレンズが接触してしまうのです。
店舗で相談しても、あたってない。の一点張りだったようで。
こちらのグループは、眼鏡会でもおかしな方のグループとして有名なようですので
あまり相手にされないのがよいかと思います。
(引用おわり)


こういう品の無い表現を含んだ投稿を、自身のブログに
掲載しておられるということは、
医師としての栗原氏の品格が問われるところだと思いますが、
それはともかくとして、この、ハジメなる人物にも連絡して、
そのメガネ店の住所と店名を明らかにすると同時に
その眼科の住所と名前も開示していただきたいです。
また、なぜ眼科の名前と医師の名前を隠しておられるのかという
理由も教えていただきたいです。
そして、私にだけでいいですので、その顧客名(患者名)
を通知していただきたいです。
メガネ店からそのお客様に連絡して、もし本当に
まつげがレンズに接触しているのなら、その修正を
させていただきますので。
(眼科ではその修正ができなかったのですよね)

また、上記の引用投稿には、患者さんからの「クレーム」と
ありますが、そのクレームの内容には、
メガネ店が緑内障を見逃したということも含まれるのでしょうか。
それとも、レンズにまつげが付くということのみの
「クレーム」なのでしょうか。

どちらにしても、眼科ならば、その「緑内障見逃し」という表現は妥当でしょうが、
メガネ店においては、緑内障を診察する設備も技能も義務も
元から無いのですから、「見逃し」と言うのは間尺にあいません。
栗原氏から連絡して、「ハジメ」医師には、
そのことに対するご説明をお願いしたいです。

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ここまで書いて、これを掲載した旨を栗原氏に
知らせて、しばらくしてから栗原ブログのQ&Aを見ると、
桜井氏とハジメ氏の投稿の中身が削除されており、
その理由として、私が気に触ると言っているから、
だって。
なにをばかなことを……
気に障るとか触らないとか、そういう問題ではないでしょ。

そして、私のパソコンのメール受けを見ると、
栗原氏からおわびのメールが来ていた。

栗原氏は、桜井氏とハジメ氏のメールアドレスも把握していなかった
とのこと・・・・・(だから栗原氏から両氏に問い返しもできない)

医師にもいろんな人がいて、この程度の責任観念でものごとを
処理する人もいるのだなと、改めてわかったしだいである。

なお、桜井氏とハジメ氏の投稿は栗原氏のQ&Aから消えたが、
このサイトにおけるそれらの引用とそれへの反論はこのままにしておく。
数日間、実際にそれらの投稿がQ&Aに
掲載されていて、多くの人が見たのであるから。

------------------

蛇足

A氏がB氏(あるいはB社)を非難する記事を、A氏の
本名を出す出さないは別にしても、それをA氏に代わって
自分が印刷公表物やネットに掲載するのであれば、
その非難の内容の信憑性をよく吟味するのはもちろんであるが、
B氏に対する最低限の礼儀として、自分はA氏の氏素性を知り、
A氏と電話か面談で接触ができるようにしておき、
その公表物の内容についてB氏から抗議や問い合わせが
あった場合に、自分はA氏から、より詳しいことを聞いて、
それをB氏や読者に伝えるということをしなければならない。

それは、自分自身の体験ではないことを公表する人間の
当然の仕事である。

------------------------------------

岡本(1月9日)

「桜井」氏と「ハジメ」氏の投稿が削除されてから、
まる一日たったが、両氏(おそらく同一人物)は
いまのところ何のアクションも起こしていない。

この二通の捏造投稿を栗原氏に送った人物は、
以前から、眼鏡学会の雑誌での私とのやりとりや
ネットでの公開質問がらみで、私を恨み続けている人物であり、
このサイトを含めて私がいくつか主宰しているサイトを
毎日見ているのであろう(今回は栗原氏のサイトも
もちろん見る)が、

しかし、栗原氏に対して自分の投稿を無断で削除された
ことの抗議の投稿をするでもなく、
もちろん、私に対しても何の通知もしてこない。
というか、通知をしてこられないのだろう。
おそらく、二通の投稿が捏造なのだし、
自分のメールアドレスを知られたくないから。(^^)

---------------------

めがねのホシノ、星野龍一氏

さて、話は変わるが、今回の私と栗原氏との議論の
内容と関係が深いことなので、ここに書いておこう。

大阪に「めがねのホシノ」というメガネ店があり、
その宣伝サイトもある。
http://www.ixon.org/(2015.1.9現在)

ご覧いただいたらわかるように、この店では
眼科との連携を強調している。

この星野氏に対して私は以前に
下記の公開質問をした。
http://www.ggm.jp/gkkk/question/hoshino.html

お返事はいまだにいただいていないのだが、
ここでみなさんに今回特に注目していただきたいのは
下記の記述である。(【 】内は今回岡本が註としてつけた)

(引用はじめ)
【星野氏いわく】
《賢いメガネの買い方:簡単な事です。
メガネ店に行く前に、先ず眼科に行く事です。
これは、専門知識だけでなく強い法的背景を味方にし、
メガネ店の保証でなく、
後で本物の強力な保証になります。》
(引用おわり)


このように、この星野氏は、眼科で眼鏡処方箋をもらうことを
たいへん重要視されているのである。

  *いまも、同じである。
   http://ixon.org/newpage20.htm(2015.1.9現在)

にもかかわらず、この店のHPには、ご自身による
難しい眼鏡処方の事例が山ほど掲載されているのである。

これらの眼鏡処方は、眼科で星野氏がなさったものなのか、
それとも、店でなさったものなのか、どちらなのだろうか?

そして私は、上記の星野氏の主張に対して
下記のように質問した。

(引用はじめ)
【岡本】
 生野区や心斎橋にある貴殿のご経営の店では
眼科発行の眼鏡処方箋による眼鏡調製しか
なされていないのでしょうか。
それとも、大人で、眼科へ行かない人の眼鏡測定処方も
なされているのでしょうか。
後者であれば、上記引用の主張と矛盾すると思いますが
いかがでしょうか。(質問22)
そして、《強い法的背景》とは何でしょうか。
具体的に書いていただかないと、
これだけの記述ではまったく理解できません。(質問23)
(引用おわり)


これに対して星野氏は回答をしておられない。そして、

(引用はじめ)
【岡本】
私もメンバーとなっています
「ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会」http://www.ggm.jp/ugs/では、
眼科処方箋による眼鏡調製について批判をしていますが、
貴殿のお考えとはかなり違うようです。
同会の主張に対するご批判があれば
お聞かせいただけないでしょうか。(質問24)
(引用おわり)


この質問に対しても、星野氏はまったく沈黙されたままなのである。
我々の主張は、星野氏の「眼科処方箋が重要」という主張とは
相容れないものであるはずなのに……。


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