「色盲検査」は、もうこりごりだ。というあなたへ
「色覚に異常がある」と認定されたかたでも、
決して日常生活が困難だというわけではありません。
「あのブツブツの数字を当てる検査をしたとき、よく分からなかったので、
色覚異常だと判定されてしまいましたけど、
わたしは日常生活で特に不自由は感じていないんですよ。」
と、皆さんはたいていおっしゃいます。
しかし、よくよくおたずねすると、生活が困難だということよりも、
色を楽しむことについての、漠然とした不満を感じられることがあるようなのです。
・お刺身の色がおいしそうな色に見えない。
・薄いグレーのシャツだと思って買ったら、薄いピンクのシャツだと言われた。
・酒に酔って顔が赤くなると言うのが、よくわからない。
・「桜の花の美しい」とよく言うけれど、それほどのものなのだろうか。
・バラの花のきれいさが、わかりにくい。
・紅葉を見て周りの人間が「なんてきれいなんだ」と言っていても、さほどきれいには見えない。
やはり、
赤い色やピンク色の、深みのある色調の世界に馴染みが少ない分だけ、
普通の色覚を他人よりも、色の鮮やかさを感じることが、やや不得手なのだと言えます。
(ただし、緑色系統の色の機微は、普通の人よりもよくわかる、という人もいます)
それが、
「本当の赤色がよく見える」という色覚メガネを使用することによって、
これまで体験されたことのない美しい色の世界に入ることができるのです。
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