子供が遠視であれば


Q. 子供用メガネのレンズは、一般的にはプラスチックレンズがよいといいますが、
実際のところ、ガラスレンズにすることは、考えなくてもよいのでしょうか


A. 子供さんの扱いの荒さや度数、遠視か近視かなどで決定するべきだと思います。

子供用メガネの選び方4. 基本はプラスチックでよいけれど

それから、レンズについてですが、
当店は大人のお客様にであれば
レンズの薄さを重視してガラスをお勧めすることもしばしばなのですが、
(ガラスレンズのばあいはほとんど、
プラスチックレンズを使ったばあいよりもレンズを薄く作ることができるのです。)


ただ、まだメガネの扱いに慣れない子供さんのこと、
どんな無理な運動や使い方をされるか予測がしにくい面もありますので、
子供さんのメガネに関しましては、
安全性と軽さをを重視して、プラスチックの方がよいと思います。

度数にもよりますが、
子供用の場合はフレームに入ったレンズの大きさも小さいので、
厚みはさほど気にすることはありません。

プラスチックだと、扱いの荒い子供さんの場合、
すぐにキズが入ってダメという考え方もあるかもしれませんが、
最近のプラスチックレンズには表面にハードコーティングがかかっていまして、
昔のものよりもキズには強くなっています。

そして使っていて、
「かなりキズが目立つようになってきなあ」
と感じるころには、また眼の検査をしてもらって度数を変えるのがよいでしょう。

しかし、そうは言っても、プラスチックレンズだと、
半年もたたないうちに2〜3ヶ月でキズまみれにしてしまうような、
特別に扱いのあらっぽい子供(大抵は男の子ですが)もいることも事実です。

そのときにはガラスを使うことも考えに入れないといけませんが、
そこで留意すべきなのは、そのレンズの度数です。

もし子供さんの目が遠視であれば、ガラスレンズを使用した方が有利になる場合もあるのです。

もし、遠視であれば…

そこそこの度数のあるというプラスレンズ(遠視を矯正するためのレンズ)ならば、
レンズの中心部が厚いのでガラスでもまず割れることはありません。

逆に近視を矯正するマイナスレンズだと、
レンズの中心部が薄いので割れる心配が出てきます。

ガラスレンズの使用を検討なさる場合は、
おおよそそのようなことに注意を払えばよいかと思います。


いっぽう、近視の場合ですが、
キズ対策にあえてガラスレンズを選ばれるという判断もあるにはあります。

その場合、レンズサイズの大きさが小さくてマイナスの度数がさほど強くなければ、
「中心厚の厚めのレンズを別注で作る」
のもよいかもしれません。
(近視のマイナスレンズ=凹型のレンズは、中心のレンズの厚みが薄いですので、
割れにくいようにするためには、メガネ屋さんがレンズ会社にレンズを発注するときに
『今回のレンズは、中心厚を厚めにしてお願いします』
といって作れば、近視でガラスレンズでも割れにくいものができます)


それだとガラスでも、レンズの重さはさほど問題にならないはずですから。

ただ、メガネ屋さんが常に、そういった細かな気配りをして
子供用メガネを作ってくれるかどうかは、保証の限りではありませんが……

次の質問に続きます。

「子供用のメガネでも、『非球面レンズ」の使用を考えた方がよいのでしょうか」
子供用の眼鏡のレンズは

子供用の眼鏡考
のQ&Aの目次ページに戻る


総合案内ページ
大阪流・眼鏡店の選び方
に戻る