メガネの価格を知りたい!


疑問点その1  メガネ店全般の価格の仕組みとは?



Q.「メガネって、値段がいろいろあって、何が本当なのか、よくわからない」

Q.「あの店ではきっちりとメガネを作ってくれると聞いたけれど、
メガネ一式でどれくらいするのだろう」



メガネを作ろう! と思いたったとき、まず気になるのがこれらのことだと思います。

それで、こういった疑問を解決するために、ある店に対して電話をしてみたり、
下見的な来店でメガネの値段のことを尋ねることになるのです。

その場合に、実はそのお店のメガネの、だいたいの価格帯
をうまく調べるのには、ちょっとしたコツがあるのです。

メガネ屋さんにメガネの価格について聞いてみるとき、
ヘタな尋ねかたと、上手な尋ねかたがありますので、それをここにご説明しましょう。

一番へたな尋ねかた
(1)「このお店では、メガネ一式、どれくらいからできるのですか」

あまり上手ではない尋ねかた
(2)「このお店では、メガネ一式、どれくらいでできるのですか」

上手な尋ねかた
(3)「このお店では、メガネ一式、どれくらいの値段のものが良く売れていますか」

(4)「このお店では、メガネ一式、どれくらいのものを私に勧めていただけますか」

(1)や(2)だと、「一式12000円のものからあります」というような答えになりがちで、
それを聞いて安心してメガネ店へ行ったら、結局なんだかんだで一式45000円のものを買ってしまった、ということになりがちです。
売る方は当然ながら高いものを売りたいわけです。

しかし、値段を問い合わせてくる人には、
まずはできるだけ安い値段を言って、とにかく店に来てもらおう。店に来てもらえば、あとはこっちのものだ、という心理で、最低価格のみを言うことになりがちなのです。

そして、一部の例外的な店を除いては、
多くの普通のメガネショップでは、常に客単価アップ作戦を常に実行しようとしているという現実があります。
メガネのフレームで、もし安めのものをお客さんが選ばれたら、
レンズでなんだかんだと言って高いものを勧める店が多いのです。

特に、量販店の場合には、
各支店の支店長さんや販売員さんの成績評価は、支店や個人の売り上げ実績で決まることが多いので、出世に関心のない人以外は、とにかく客単価アップに意を注ぎます。

しかし、(3)か(4)のように尋ねられたら、まずは安い価格を言って、店に来てもらって、それからあとは……という、いつもの慣れた作戦はとりにくいわけで、正直に実態単価を言う事になる場合が多いものです。

それと、(3)や(4)の尋ねかたの場合、
自分の年齢や、
度数が強いか弱いかということや、
40歳以上のかたの場合には、遠近両用だとか、そうでないとかいうことも言うと、
答える方は具体的な数字を出しやすいです。

チラシなどの宣伝を見て「一式2万円くらいで買えるだろう」と思って、その店へ行って、実際には一式6万円のものを買うはめになってしまった、というかたが多いのは、
自店へ来たお客さんに対する巧みなセールスト−クによる単価アップに、自分の生活がかかっている販売員さんが多いからなのです。

それと、もう一つ、メガネの場合は普通の商品とは違って、注文時に内金を払って受け取るときに残金を支払うという方法がよく行われるということも、思っていた金額よりも高いものを買ってしまうことが多いことの理由として考えられます。

たとえば、カメラを買う場合なら2万円台くらいのものと思って3万円用意して店に行って、販売員の説明を聞くうちに4万円前後のものがよいかな、と思った場合には、「ではまた出直してくる」ということになり、いわば頭が冷える時間が生まれます。

ところがメガネの場合には、2万円用意して行ったが4万円くらいになりそう、という場合でも、たいていは、すぐにその場ではメガネは出来上がりませんから、「では内金をいただいて、お作りしておきましょう。残金は出来上がりをお渡ししするときでけっこうです」ということになって、とりあえず内金だけ払って注文をしてしまう、ということが、往々にしてあるわけです。

内金だけで注文できることには買う方のメリットのあるのですが、安い価格で宣伝して実際には高いものを売るという方針の店の場合には、むしろ売る方のメリットの方が大きいのではないでしょうか。


疑問点その2  当店アイトピアの価格の仕組みとは?




ここからお話しすることは、こちらでくわしくご説明しているのですが……

メガネの価格について

こちらのページでも、大意を申しあげます。

Q.「メガネでも最近、ずいぶん安い価格で作れるところがありますが、
そうしたところで作っても、問題はないものなのでしょうか?」



メガネの価格については、
一言では言い難い複雑な要素があります。

メガネ店がお客さまを、お店にに来てもらいやすくするために考える価格のあらわしかた。
そのために考え出された方法が、いろいろあります。

…………


タイプA.

セット価格方式・その1

店内のメガネはすべてセット価格


枠とレンズと共で一式一律20000円、というような打ち出しかたをして、
それを大きく宣伝する方法です。

ただし、この場合、大きく分けて次の二通りがあります。

セット価格方式・その1.  店内のメガネはすべてセット価格
ということで、

店内のメガネは、どれでも、枠とレンズで一式で2万円、

枠とレンズとで一式、5000円、7000円、9000円、

などという方式ですが、
この場合、レンズが強度薄型になったり、
遠近両用の累進レンズになったりすると、
オプション価格になる場合が多いです。


セット価格方式・その2
店内の一部の商品については一式価格

たとえば、
レンズとも一式で10000円というのを数十本置いてあったり、
その枠に遠近両用で作るとジャスト2万円、とかいう方式で、
それらの一部の商品以外の、
店内の大半の枠に関しては、一式価格ではないという方式です。

その場合に、実際には一式ものはほとんど売らないのに、
折り込みチラシなどでそれを大きく(強く)宣伝して、
その宣伝で来店した人に、
一式ものではないものを上手に説明して販売するという商法があります。


タイプB.
セット価格は設けていない


では、
セット価格は設けていない店はすべて良心的なのか、と言いますと、
それも一概には言えません。

多くのメガネ店は、お客さまからメガネの価格のことについて問い合わせを受けたとき、
このように答えをします。

「遠近両用でなければ枠とレンズとで一式2万円前後からできます。
遠近両用なら3万円前後からできます」

それなら、と思ってその店に出向くと、
そんな値段では、フレームもレンズも自分に適したものがなく、
なんだかんだで結局は聞いていた値段よりもかなり高いものになってしまった、
ということがよくあるわけです。


当店の場合



このように述べてきますと、
「いろいろ好きなことを言って、ではあなたのお店ではどうなの?」
という疑問を、ここで読者諸氏は持たれると思います。

それで、私はその疑問に答えます。 
当店での平均的なメガネ一式価格(これは「お勧め」のものの価格とほとんど同じです)
を書きます。
(一番安い価格を書いても、ほとんど無意味ですので)

●レンズの度数が強くなくて、遠近両用ではない場合 4万円前後
●レンズの度数が強くなくて、遠近両用の場合 5万円前後
●レンズの度数が強くて、遠近両用ではない場合 5〜6万円台
(レンズの種類によってかなり変わります。
7〜9万円台になることもあります)
●レンズの度数が強くて、遠近両用の場合 6万円〜9万円台

これを見て「けっこう高いな」と思われるかたもおられるかもしれませんが、
きっちりとして仕事をしているメガネ店なら、この辺が普通だと思います。
(ただし、きっちりとした仕事をしていない店でも、このくらいの価格帯の店もあります)
安いメガネを望まれるかたもおられるかもしれませんが、
当店では、3万円未満では、ほとんどメガネ一式をお求めいただけません。
どうしても、とおっしゃるかたには、できなくもないですが、
お勧めできるような品質のものではできません。

逆に、セールストークで、むやみに高いものをお勧めしたりはしませんので、御安心ください。


メガネは、小売店が最終メーカーですので、技術的なレベルを落とさずに
薄利多売というのは非常に難しい商品なのです。



トップページ
大阪流・眼鏡店の選び方
へ戻る