ドライアイと目の疲れ


ドライアイ型の疲れ目とは

目の疲れの1つの種類として、
ドライアイによるものが多いといいます。

この「ドライアイとはいったい何なのか」について、
ある雑誌の記事の中から、要点を抜粋してご紹介します。


*ドライアイは医学用語では
「乾性角結膜炎」
というが、
乾いた感じがなく単にショボショボするとか、
疲れやすい、
涙がよく出る、
とかのドライアイもある。

パソコン作業をする人の3人に一人がドライアイで、
コンタクトレンズ装用者にも多い。
我国ではおよそ2000万人以上の患者がいると推定される。


*1995年に決まったドライアイの定義は
「涙に異常があって、目の表面に傷がつく病気」で、
涙の異常は、涙の量と質によって判定する。

涙液減少型と蒸発亢進型があり、
後者は若い人に多く、
乾いた目にできた傷を涙で治そうとすることから起こる。
前者は高年齢の人に多い。


*ハードでもソフトでもコンタクト使用者はドライアイになりやすい。
ドライアイ患者の40.7%がコンタクト使用者である。
特にOLは
「パソコン作業や事務をするので瞬きが少ない」
「職場の湿度が低い」
「マイボーム腺の油の出方が少ない」
「コンタクトを使用する」

と、条件がそろう。


*寝ているときもコンタクトをはめるのは良くない。

*対策は
「パソコン画面を下目使いに見る」
「部屋の湿度を上げる」
「市販の人工涙液(防腐剤のないもの)を点眼する」
「コンタクトをやめてメガネにする」
「努めて『まばたき』をするようにする」

などがある。
*中高年の女性の涙液減少型のドライアイは、眼科医の管理が必要。


上記は、
月刊『壮快』(マキノ出版)2004.3の「名医に聞く」というコーナーで、
ドライアイについてのインタビュー形式での解説記事です。

答える人は
京都府立医科大学眼科助教授の横井則彦先生で、
横井先生ご自身もパソコン作業などのせいで
ドライアイの傾向があり、
毎日防腐剤なしの人工涙液を点眼しているそうです。


このように、日本人にたいへん多いドライアイですが、
重症にもなると、
「普段から屋外を歩くと、風が目に当たって目が痛くて困る」
と言った人もいます。

その場合には、
風が入りにくいような風防をつけたメガネ
(度なし、度つき、両方あり)
をかけると、かなり楽です。

しかし、ドライアイへの対策は、
単に風の勢いを防ぐだけではありません。

パソコン用のメガネを作ることと、
ドライアイに最適な目薬を選ぶことで、
ドライアイの疲れ目を押さえるための手段にできるのです。

ドライアイの目薬
のページはこちら


ドライアイ考
の目次ページに戻る


総合案内ページ
大阪流・眼鏡店の選び方
に行く

メガネのアイトピア店長・岡本隆博は、
全国の眼鏡屋さん向けの技術教育を行っております
眼鏡学とは
(日本眼鏡教育研究所)