日本眼鏡技術専門学校式
視野・変視チェックチャート
ここで紹介する2種類の簡易検査チャートは、
・視野(眼底)に異常がないかどうか
ということと
・変視(ものが歪んで見える)がおきていないかどうか
ということを、セルフチェックしたり、
眼鏡店でお客さんに見てもらってスクリーニングを
したりするためのものです。
AチャートもBチャートも、
長辺の長さが25〜30cmくらいの
長さになる大きさして、
読書するくらいの視距離で使います。
【Aチャートの使い方】
(1)右眼だけで中央の+印がついた点を見ながら、
チャートの眼の距離を変えていくと、
右側の赤い点が必ず消えるところがあります。
そのときの赤店の消失は、
誰の眼にもある生理的暗点(マリオット盲点)に
赤点が入ったことによるもので、なんら異常では
ありませんから、心配いりません。
というか、逆に、視距離をどう変えても赤点が消えない
というのであれば、それはこのチャートを正しく
見ておられないということに他ならないのです。
(2)そのままの状態、すなわち赤点が消えた状態のままで、
中央の点から眼を離さないままで、
周囲の点が、いま消えた赤点以外の点が
すべて見えているかどうかを確認してください。
もし、消えた赤点以外の点で、ほかにも見えない点が
あれば、その点の番号をメモします。
(3)左眼で同じことを行ない、
周囲の点が消えないで見えているかどうかを確認してください。
右眼や左眼で周囲の点の消失があったら、
眼底などに異常が生じている恐れがありますので、
眼科で詳しい視野検査などを受けられることをお勧めします。
(4)中央の+印のついた白い点を右眼だけで見て、
白い格子模様の見え方について、
下記のことを確認します。
・網目が上下左右の隅まで完全に見えるか
・線が歪んでいないかどうか
・網目の大きさが均一かどうか
・ゆれ、輝き、色の変化はないか
(5)次に左眼で上記の(1)から(4)のことを
行なってください。
少なくともどちらかの眼で見たときに、
何かの異変を感じたのなら、
眼底などに異常があるかもしれませんので
眼科で検査を受けられることをお勧めします。
【Bチャートの使い方】
この「比較暗点チャート」は
Aチャートではわかりにくい
網膜感度の低下をチェックするものです。
(1)右眼だけで中央の+印がついた点を見ながら、
チャートの眼の距離を変えていくと、
右側のオレンジ色の点が必ず消えるところがあります。
(2)その状態で中央の点を見つつ、周囲のやや暗い赤点が、
すべて見えているかどうかを確認してください。
(3)左眼で同じことを行ない、
周囲の点がすべて消えないで見えているかどうかを確認してください。
右眼か左眼で、暗めの赤点のどれか一つでも
消えるのならば、初期の緑内障などの恐れが
ありますので、眼科で精密な検査を受けてください。
* なお、色覚異常のあるかたの場合は、
赤い点がわかりにくいことがあります。
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このチャートは、2014年の日本眼鏡学会で
日本眼鏡技術専門学校の北浦幹士・梅岡宏史・桂孝次郎
の3氏により発表されたもので.す。
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【視野・変視チェックチャート Aチャート】 |
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【視野・変視チェックチャート Bチャート】 |
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