埼玉県熊谷市・さくらメガネ様
坂本登志子様


埼玉県熊谷市・さくらメガネ様
坂本登志子様

                           2014.1.27 眼鏡公正広告協会  岡本隆博

貴店のホームページにおけるフィッティングについての説明
http://www.sakuramegane.com/fitting.html(2014.1.27現在)
に関して、疑問を感じる点について、おたずねいたします。

なお、下記における《 》内の文章は、当該HPから、原文のまま引用したものです。


質問1
「クリングスの調整」のところで、「調整前」と「調整後」の写真が左右に並べて
掲示してありますが、

1-1
調整後の写真においては、左(眼)の方がやや下がっていますが、
(下まぶたと下部リムとの間隔が、左のほうが狭いことで、
その判断ができます)
なぜ、このように調整されたのでしょうか。

1-2
調整後の瞳孔の正面高さですが、
この位置にもってきますと、外見上はともかくとして、
装用者のフレーム視野においては、上方に比べて下方が狭すぎて、
手元の本などを見る近見のときに、首を不自然に下に曲げざるを得なくなり、
無理が出てくるはずです。
このあとの説明を見ると、このメガネは遠見専用ではないはずですが、
なぜこのように、玉型の天地中央よりもやや下に瞳孔中心が来るように
設定されたのでしょうか。

参考 : 遠見にも近見にも使うメガネ、あるいは近見を重視したメガネであれば、
玉型の天地中央よりも明きらかに上に寄ったところに瞳孔中心が来るべきです。


質問2
他書から引用した図を示してあるところに
「科学的な眼鏡調製」より
としてありますが、このような引用部分の出典を添記する場合には
原著書の著者名も(できれば発行所名も)入れておくべきであり、
それが原著者への礼儀でもあるのですが、
ここではなぜ著者名を省略しておられるのでしょうか。


質問3
《そり角の角度調整》のところに、下記の説明があります。

《そり角とは、上から見たフレームの反り具合の角度調節で、
視線とレンズの光軸を合わせるのに重要な調整です。
遠視、近視などの見え方の違いに対してこの調節を行っていきます。
一般的には、遠用(常用)は180°を目安に。 近用の視線は170°前後に調整します。


右の写真は、近見視している様子です。
矢印の視線を見ると近用ではレンズ光軸と視線を直行させると光軸を内ぞりにするべきなのが解ります。
美的観点から遠用・常用は水平(180度)かやや外ぞりに、近用は水平を心がけます。》



これでは、近用眼鏡の場合に、180度にすべきなのか、170度にすべきなのかが、不明です。
いったいどちらがよいのでしょうか。またその理由は何でしょうか。


質問4
《テンプルフィッティング》のところに、
腕の形状を上から見た図を3つ並べておられて、説明も書いて
おられますが、この説明では、もみ上げ部分を抑えるのがよいのか
抑えないのがよいのかが不明です。どうなのでしょうか。


質問5
《モダンの調整》のところに、
モダンの屈折点から先を下に曲げた写真を載せておられます。

5-1
それにおいては、耳の付け根に沿う角度まで下に曲げておられます。
私の経験では、このように曲げると耳介の軟骨に痛みを感じるかたが
出てきます。
耳の付け根の角度よりも、わずかに浅く曲げるほうが、そういう痛みが
生じる恐れがなくてよいし、それでもずり落ちは十分に防げるのですが、
なぜあえて、ここまで深く下に曲げるのでしょうか。

5-2
この写真では、耳のうしろの凹みに合わせた、モダンの屈折点から先の
形状変形がなされた形跡が見られませんが、
貴店の場合は、そういう変形は常になされないのでしょうか。
それとも、この装用者においては、たまたま耳のうしろにまったく凹みが
なかったので、こういう直線的な形状になったということでしょうか。


質問6
当該記事のページの一番下に
《フィッティングに関するお悩み、ご相談はお近くの
さくらメガネまでお気軽にお問い合わせください。》

と書いてありますが、
通販や他店で購入したメガネでも、貴店では、
真剣に丁寧に無料で責任を持ってフィッティングをされるのでしょうか。
(ただし、構造や素材で、調整に無理がありそうに見えるものは除きます)

ちなみに、私が代表を務める「メガネフィッティング調整研究会」
では、他店購入のメガネに対するフィッティングについては、
下記のような対応をしております。

http://usukal.biz/fitting/

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