日本眼科医会様 高野繁会長様
2011.5.30
ユーザー本位の眼鏡処方を推進する会 岡本隆博 http://www.ggm.jp/ugs/
貴会におかれましては、日々ご清祥のことと存じます。
さて、最近、眼科で眼鏡処方箋を発行した場合に、 (特にお子さんのメガネの場合に多いのですが)
下記のようなことを言う眼科が多くなってきたようです。
「目の度数が変わった場合に、6か月以内なら、
たいていのメガネ屋は無料でレンズを入れ替えてくれるので、 いまから6ヶ月以内に、もう一度検査をします。 6ヶ月以内にまた来院してください」
「この処方箋でメガネを作る場合に、6ヶ月以内なら 再処方の場合に無料でレンズの入れ替えをしてくれる
眼鏡屋さんを探して(あるいは、行きたいメガネ屋さんに、 6ヶ月以内ならレンズの無料入れ替えを してくるかどうかを
確認して)そこでメガネを作ってもらいなさい」
これについて、私は疑問を感じることがありますので、 下記に質問をさせていただきます。
(1)いまから数年前までは、そのような「無料取り替え」を 眼科が言うことはあまりなかったと思うのですが、
なぜ最近、そういうことを言う眼科が多くなってきたのでしょうか。
(2)薬では「今後、様子が変わって、違う薬を処方する
こともあるが、その場合、●か月以内なら、 薬局は残りの薬を引き取って、無料で別の新しい薬をくれるので、
●か月以内に、 また検査のために来院してください」ということは、 あり得ないと思いますが、
なぜ、メガネではそういうことを眼科がおっしゃるのでしょうか。
(3)百歩譲って、そういう「レンズの無料入れ替え」は、患者さんのベネフィットに
なるのだから、 という大義名分があるとしても、ではなぜ、そのために
眼科でなくメガネ屋のみが自腹を切って、 そういうことを実施しなければ ならないのでしょうか。
そういうベネフィットの提供を発案したのも、 患者さんに持ちかけているのも、 メガネ屋ではなく眼科の方ですのに・・・・。
(4)眼科がそういうことを言うことについて、 私は下記のような推察を聞いたことがあります。
通常の眼疾患とは違って、メガネの処方だけの患者さんは、
以後頻繁に眼科に来て診療を受ける ということがほとんどなく、それきりになってしまうことも多いけれど、 そういうふうに「6ヶ月以内の検査」を言うと、たいていは6か月以内にまた来院してくれるので、
そこでまた診療費を稼ぐことができるからだろう。
これが単に、「何ヶ月かたって、もしも見え方が違って
きたら、また来てください」とか、 「早い人は、半年以内でも 見え方が変わることがあるので、半年以内にまた検査に来てください」
とか言っても、面倒がってこない人がほとんどだけれど、 レンズ無料交換にからめて 半年以内の検査を言うと、
たいていはまた来院してくれるわけだ。 開業眼科は以前に比べて患者さんが減っているので、
経営的に苦しくなっているので、 そういうことを言うのかも しれない。 この推察は、まったくの的はずれなのでしょうか。
(5)もしその推察が的はずれでなければ、医療法人としての基本姿勢を問われる「売り上げ向上策」と 言えるのではないでしょうか。
(6) お子さんの眼鏡処方などのように、調節まひ剤を使用して
行なうような眼鏡処方は別として、 普通の眼鏡処方は眼科で行なう よりも、眼鏡店に委ねる方がよいという意見を、 私は当方の
ネットサイトで述べておりますが、 貴殿はこれについてはどのようなお考えをお持ちでしょうか。
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