Q. 子供用のメガネの処方箋って、いったいどういうものなのでしょうか。 A. ではそれについて書いてみます。 |
小さいお子様のメガネを調製する場合には、眼科の処方箋によることが多いです。
特に、そのお子様にとって初めてのメガネという場合には、
100%と言ってよいほど、眼科の処方箋によってメガネを作るものです。
その理由は、学校の定期検査などで、お子様の視力が不充分と見なされた場合には、
お子さんは親御さんとご一緒に眼科を受診され、
その結果、治療などが必要であると見なされた場合でなければ、
その眼科で眼鏡処方をを受けることになるからです。
また、学童期以前の小さなお子様の場合には、近視よりも遠視の方が多く、
その場合も当然ながら眼科で遠視を矯正するメガネが処方されます。
それで、ここでは、その処方箋の記載事項に関して、少しご説明をしておきましょう。
眼鏡処方箋の書式は、特に法令などで定められているわけではありませんが、
メガネを作るにあたって必須とも言える、次のことは、必ず書かれています。
1)眼鏡を処方された人の氏名
2)眼鏡を処方した日
3)眼鏡の用途(遠く用か近く用か)
4)度数
5)瞳孔間距離(PD)
6)眼鏡を処方した眼科の名前
1)の所には年齢が書かれてある場合もありますし、書かれてない場合もあります。
2)この日から無効何ヶ月間を、その処方箋の有効期限とするのかということは、
必ずしも明確ではないようですが、3ヶ月くらいとする意見もあるようです。
ただ、少々古い処方箋でも、
お客さまが「この度数で作ってほしい」とおっしゃれば、
メガネ店としては、それを拒否はしません。その通りに作ります。
3)については、お子様の場合には、
遠くも近くもそのメガネで見るわけですから
「遠常用」あるいは、「遠用」あるいは、「常用」としてあることが多いです。
4)については、
「S」または「Sph.」というのは、近視や遠視の度数で、
「C」または「Cyl.」というのは、乱視の度数で、
「Ax」というのは、乱視の軸角度を表しています。
また、「P」または「Prism」というのは、プリズムのことですが、
ここの欄は、ほとんどの場合は空欄になっており、まれに数値が入っています。
5)瞳孔間距離は、ほとんどの場合、左右の合計の長さ(mm)で書いてあります。
それを元にメガネ店で左右別に測定して配分をして作ります。
6)処方箋の最後には、ほとんどの場合、眼科の名前と医師の名前が入っています。
中には医師の名前が入っていないものもあります。
また、医師の印鑑が押してある物もありますし、押していないものもあります。
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